銀嶺に帰れ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
銀嶺に帰れ
銀嶺に帰れ
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銀嶺に帰れ

1934年公開
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「アルプスの血煙」「火の山」と同じくルイス・トレンカーが主演する映画で「火の山」と同じく自ら原作監督に当たったもの。撮影は右二映画のアルベルト・ベニッツが「制服の処女(1931)」のライマール・クンツェと共同し、音楽も右二映画と同じくジューゼッペ・ベッツェ博士が担当している。主役トレンカーを助けて新人マリア・アンダーガスト、「スポーツパレード」のマリアン・マーシュ、パウル・ヘンケルス、メラニー・ホレンショウスキー、ジミー・フォックス等が出演している。

ストーリー

チロル地方の山村で材木伐出を業としている若者トニオは快活な男性的な男で、スキーの名人としてはチロルでも一二を争う位であった。彼にはバルベルと呼ぶ許婚の愛人があり平和な山村で幸福な生活を送っていた。例年のスキー大会が催されたとき、トニオは素晴らしい成績で競技に優勝した。その時競技見物に来ていた紐育の大富豪の令嬢リリアンはトニオの男性美に心惹かれ、彼も又リリアンの洗練された美しさに見せられた。トニオは知り合いとなった彼女を案内して登山に出掛けたが、絶壁の中途で大雪崩に遭い、随行の一人は谷底に転落したのであったが、リリアンはトニオの懸命の努力で命拾いをした。春になってチロルの高原にも新緑が訪れる頃、リリアンが紐育へ来れば大きい仕事が貴方のおいでを待っている、とお世辞に言った言葉を真に受けたトニオは、紐育行きを決心したのであった。しかし自由の国アメリカはチロルの山男には不自由な不親切な国だった。漸くの思いでリリアンの邸宅を探し当てて訪ねると、不在といって追い返された。トニオは仕事を求めて彷徨した末、職工になったがそれも直ぐ失業し、僅かに救世軍の施しのパンに露命をつなぐのだった。その後拳闘試合の介添え役の仕事を得た夜、偶然見物に来ていたリリアン父娘と逢った。リリアンは彼が紐育に来たことを初めて知って喜び、彼はリリアンの父に迎えられて初めて人間らしい気持ちに甦ったのだった。リリアンに愛情を打ち明けられて夢かと喜んだトニオは、不図故郷にある愛人バルベルを想い出した。紐育の社交界の令嬢とチロルの山男--余りにも懸絶した二人だ、と気付いたときトニオは紐育と決別してチロルへ帰った。雪の山村では山の祭りに仮面を付けた村人達が踊り狂っていた。その中に漸くバルベルを探し出したトニオは狂喜して彼女を抱くのであった。

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作品データ

原題
Der verlorene Sohn
製作年
1934年
製作国
ドイツ
配給
ユニヴァーサル
初公開日
1934年
製作会社
ユニヴァーサル


[c]キネマ旬報社