海洋児(1936):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
海洋児(1936)
海洋児(1936)
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海洋児(1936)

1936年公開、89分
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「乞食学生」「ワルツの季節」のカローラ・ヘーン、新人インゲボルク・ハーテル、「ジャンダーク」のテオドル・ロース、パウル・ワグナー、ヤスパー・フォン・エルツァー、ロルフ・ヴァイ等が出演し、ハインツ・パウルが監督した映画で、トニ・フッペルツとI・A・ツェルベの原案からツェルベとペーター・フランクが脚本を書いたもの。撮影は「大空の驚異」のハンス・シュネーベルガーが主宰し、音楽はロベルト・キッセルがかけつけている。

ストーリー

ドイツ海軍水雷学校の分隊長ランク大尉は、厳格で典型的な成人であった。彼の分隊の候補生ペーターとアルフレッドは、提督ブラックフーゼンの令嬢インゲと、アルフレッドの妹カルミタの四人連れで日曜日に沖へ舟遊びをした時、偶然にランク大尉もそこへ来合わせた。ペーターはこの日、自分の愛をカルミタに打ち明けるつもりだったが、彼女がすっかりランク大尉と仲良くなったのを見て憂鬱になってしまう。年中行事として端艇競走の夜に開かれる舞踊会で、カルミタは大尉から結婚の申込を受けた。一同喜びに引かえてペーターは一人悶々としていた。以前から秘かに彼を愛しているインゲは優しく慰めたが、ペーターにはまだ彼女の心が分からない。其の頃スペインの政情は日増しに険悪となったので、カルミタは父と共に急いで故国へ帰る事になった。学業を終えたペーター等は水雷艇ヤーグァル号に乗り込んで戦闘訓練に参加したが、汽罐室から火を発して危険に陥った時ペーターは素早く飛び込んで火を消し、ガスの為に人事不省に陥り、ランク大尉に救われた。しかし彼の働きによって火事は大事に至らず演習では目覚ましい働きをした。訓練を終えると艦隊はブラックフーゼンに率いられてスペイン沖に出動した。出航の前日ペーターは初めてインゲの愛を知って勇躍出動したのであった。艦隊がスペインの港についた時、カルミタ等の乗ったマラニア号は、人戦派の委員ザーヤンの手で捕獲され乗客は檻禁されて同じ港に停泊していた。乗客の一人が急を告げるため海中に躍り込んで捕らえられたのを艇上から眺めたアルフレッドは、同船の検索をランク大尉に願い出たが、上官の命令なくして許可できないと戒められる。しかし血気にはやるペーターは夜陰に乗じてレシュケ兵曹と二人でマラニア号に潜び入ったが、遂にレシュケは捕らえられた。ペーターの報告を聞いたランクは直ちに逃れ去った同船を追跡する。勝敗は直ちに決し、マラニア号上の捕虜はすべて釈放された。けれども軍規はあくまでも厳粛である。ペーターは三日間の禁足を命じられたが、彼の胸中は今誇りに満ちている。間もなくブリッジに立った彼の号令は、凛々しい響きを帯びていた。そして艦隊はまた新しい目的に向かって洋上を驀進する。

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作品データ

原題
Kameraden auf See
製作年
1936年
製作国
ドイツ
配給
東和商事
初公開日
1936年
上映時間
89分
製作会社
テラ


[c]キネマ旬報社