ジャマイカ・イン:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ジャマイカ・イン
ジャマイカ・イン
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ジャマイカ・イン

1939年公開
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「レベッカ」ダネフ・デュ・モーリアの原作『ジャマイカ・イン』から、「絶壁の彼方に」のシドニー・ギリアットと「レベッカ」のジョーン・ハリソソが脚色、「白い恐怖」のアルフレッド・ヒッチコックが波米以前に監督した一九三九年英国作品。製作は「会議は踊る」のエリッヒ・ポマーで、追加台詞を英国劇作家J・B・プリーストリーが執筆している。撮影は「欲望という名の電車」のハリー・ストラドリングと、後監督となったバーナード・ノウルズ(「三十六時間」)の協同、音楽はエリック・フェンビーの担当。なお特殊撮影をハリー・ワット(「オーヴァランダース」の監督者)が行っている。主演は「凱旋門」のチャールズ・ロートンで、「ヘンリー五世(1945)」のレスリー・バンクス、「邪魔者は殺せ」のロバート・ニュートン、「リオ・グランデの砦」のモーリーン・オハラが共漬、以下マリー・ネイ、エムリン・ウィリアムズ、ウィリー・ワトソン、モーラソド・グレアムらが助演。

ストーリー

メリー・エラン(モーリーン・オハラ)は、母に死なれ天涯孤独の身となったので、叔母のぺーシェンス(マリー・ネイ)を頼ってコーンウォールの海岸近くにあるジャマイカという旅館を訪ねて行った。乗合馬車の馭者がジャマイカという名をきいただけでおびえ、メリーを広原のまん中で降して行ったので、その近くの大邸宅に住むペンガラン(チャールズ・ロートン)という人物に旅館まで送ってもらった。行ってみると、旅館とは名のみで、荒果てた住家に、叔母の夫ジョス(レスリー・バンクス)は、附近の浮浪者共を集めて、その首領気取りでいるのだった。メリーの着いた夜更け、彼女は地下室でジョスのため吊し首になつたジェム(ロバート・ニュートン)という男を救ったが、ジェムはジョスー味の悪事をさぐるため政府から派遣された密偵であった。メリーはジョスたちが、コーンウォールの海岸に近づく船を、偽標識灯を使って難破させ、その船を掠奪していたことを知って、ジェムと一緒に逃れて、ペンガランに救いを求めた。ところがペンガランこそはジョスの一味をあやつる大首領であったので、軍隊を呼ぶと見せかけておいて、ジェムやメリーと共にジャマイカ旅館へ出かけて行き、わざと彼等と一緒にジョスの掌中に陥入って見せた。ジョスはメリーをつれて掠奪に出かけたが、メリーは標識灯を正して船を難破から救った。一方ペンガランはやがて正体を現わして悠々と立ち去るがその留守にぺーシェンスはジェムを逃してやった。やがてメリーはジョスに旅館へつれ戻されたが、ペーシェンスはペンガランの正体をメリーに告げようとしたため彼に射ち殺された。そしてメリーは彼に拉致されたが、ジェムが軍隊を連れて戻って来て、ペンガランの船へ追って行った。進退きわまったと知ったペンガランは、やがて彼の船の高いマストの上から身を投じて果てた。

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作品データ

原題
Jamaica Inn
製作年
1939年
製作国
イギリス
配給
ユナイト=松竹
初公開日
1939年


[c]キネマ旬報社