時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
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時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!
時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!
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時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!

1994年5月7日公開
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地上に降りた天使が人間を愛するようになる喜びを歌った「ベルリン・天使の詩」の登場人物と設定を借り、壁の崩壊後の混沌とした世界をメッセージ性豊かに綴るヴィム・ヴェンダース監督作品。監督・脚本・製作のヴェンダースは、「都会のアリス」「まわり道」「さすらい(1975)」の“ロード・ムーヴィー3部作”で国際的に評価を得、映画作家としての地位を確立する。その後「アメリカの友人」「ハメット」「パリ、テキサス」、そして国際資本を得て「夢の涯てまでも」を発表している。撮影は「秋のドイツ」「ヴェロニカ・フォスのあこがれ」といったライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの監督の作品で知られるユルゲン・ユルゲス。エグゼクティヴ・プロデューサーにはウルリッヒ・フェルスベルク。音楽はローラン・プティガンが担当している。前作に引き続きオットー・ザンダー、ピーター・フォーク、ブルーノ・ガンツ、ソルヴェイグ・ドマルタンらが同じ役を演じているほか「パリ、テキサス」のナスターシャ・キンスキー、ウィレム・デフォー、ルー・リード、アンリ・アルカンなどが参加している。またミハイル・ゴルバチョフ前ソ連大統領が自身の役で特別出演している。

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ストーリー

友人のダミエル(ブルーノ・ガンツ)が人間になり、ひとり取り残された天使カシエル(オットー・ザンダー)は悲しい気分で勝利の天使のモニュメントに座って時のない永遠の流れに身を任せながら人間たちを観察していた。ベルリンの壁は崩壊して、時代は狂ってしまった今、カシエルはミハイル・ゴルバチョフの肩越しに彼の考えを盗み見る。彼は人間になることを願っていた。彼のガールフレンドの天使ラファエル(ナスターシャ・キンスキー)は二人の間の信頼関係が弱まっているのを感じる。ある日、カシエルはひとりの少女を助けたことから望み通り人間になる。彼は友人のダミエルが妻のマリオン(ソルヴェイク・ドマルタン)と幸せに暮らしているもとに訪ねるがカシエルには何かが影を落としていてそんな生活は考えられなかった。彼の傍には気がつけば常に堕天使エミット・フレスティ(ウィリアム・デフォー)の姿が在り、カシエルの短い命を予告する。彼は自分の無力に嘆きながらベルリンの街を彷徨い、様々な人と出会う。ラファエルはそんなカシエルの守護天使として見守っていた。またルー・リードやピーター・フォークもさりげなく彼を支える。しかしアメリカ人のビジネスマンであり、ドイツの過去を追う冒険家トニー・ベイカー(ホルスト・ブッフホルツ)の仕事に加わるようになったカシエルは徐々に犯罪に巻き込まれていく。そして重い過去の歴史が現在に交錯するなか、天使ラファエルが見守るなか、人間としての短い命を閉じる。

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作品データ

原題
Faraway, so close!
製作年
1993年
製作国
ドイツ
配給
アミューズビデオ=ギャガ・コミュニケーションズ
初公開日
1994年5月7日
製作会社
ロード・ムーヴィーズ


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