トリコロール 赤の愛:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
トリコロール 赤の愛
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トリコロール 赤の愛

1994年11月12日公開、96分、恋愛
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ポーランドの監督キェシロフスキがヨーロッパ統合に向けて企画されたフランスの国旗であるトリコロールをモチーフに短期間で製作された三部作の最終編。監督のクシシュトフ・キェシロフスキはTVシリーズ『十戒』、「アマチュア」「殺人に関する短いフィルム」「ふたりのベロニカ」などを手がけ今や、東西冷戦終結後のヨーロッパを象徴するシンボル的な監督となっている。製作はマラン・カルミッツ、音楽にはズビグニエフ・プレイスネル、撮影にはピョートル・ソボシンスキがあたっている。脚本も長年監督と共同で執筆しているクシシュトフ・ピェシェヴィチが担当。出演は、「ふたりのベロニカ」でカンヌ映画祭主演女優賞を獲得したイレーネ・ジャコブ、彼女と出会う年老いた元判事役を「男と女(1966)」「モード家の一夜」「暗殺の森」のジャン・ルイ・トランティニャンが演じている。また映画の後半部では「青の愛」「白の愛」に出演していた俳優たちが勢揃いで登場している。

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ストーリー

バランティーヌ(イレーネ・ジャコブ)は、ドーバー海峡の向こうにいる恋人の電話を頼りにモデルの仕事をしながら毎日を送っている。通りを隔てたところには司法試験を目指しているオーギュスト(ジャン・ピエール・ロリ)が住んでいた。或夜、仕事の帰りに飛び出してきた犬を車でひいてしまったことからひとりの初老の男、ジョゼフ・ケルヌ(ジャン=ルイ・トランティニャン)に出会う。ジョゼフは、今や盗聴に人生の真実を見いだす退官判事だった。恋人同士、ヘロインの密売者、妻に秘密でホモセクシャルな関係を維持している男たちの会話を聞きながら、彼はバランティーヌの博愛主義を冷たく笑い、彼女の話から彼女の弟の父親が違うこと、彼が麻薬に溺れていることを言い当てる。しかし盗聴をやめてほしいと懇願するバランティーヌにジョゼフは心を動かされていき、自ら自分の行ってきたことを法の下に知らしめる。バランティーヌは電話で横暴な態度をとり続ける恋人への愛を疑い始めていた。そして司法試験に合格したが恋人が離れていってしまったオーギュストも悲しみに暮れていた。バランティーヌは仕事でイギリスに向かう数日前の自分の出演するファッションショーにジョゼフを招待する。ショーの後、彼女はジョゼフから彼の過去について聞かされる。2人の間には暖かい人間関係が生まれていた。バランティーヌのイギリス行きのフェリーには、オーギュストも乗っていた。ジョゼフは彼女の旅立った翌朝、フェリーが転覆事故に遭い、バランティーヌンとオーギュストを含めた七人が救出されたことを知るのだった。

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作品データ

原題
Trois Couleurs: Rouge
製作年
1994年
製作国
フランス スイス ポーランド
配給
KUZUIエンタープライズ
初公開日
1994年11月12日
上映時間
96分
製作会社
MK2=FR3=CABプロ=トール・プロ
ジャンル
恋愛


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