タンゴ(1992):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
タンゴ(1992)
タンゴ(1992)
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タンゴ(1992)

1993年10月2日公開
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三人の男やもめの奇妙な殺人計画を通して、男と女の心情の機微をコミカルに描いた物語。監督・脚本は「髪結いの亭主」のパトリス・ルコントで、パトリック・ドヴォルフが脚本に協力。製作は「プロスペローの本」のフィリップ・カルカソンヌとルネ・クレイトン、撮影は「妻への恋文」のエドゥアルド・セラ。音楽は「二人のロベール」(V)のアンジェリーク&ジャン・クロード・ナションの夫婦コンビが担当。全編に流れるタンゴの曲は、本作のためのオリジナルでレイナルド・アンセルミの歌う「背信」。出演は「伴奏者」のリシャール・ボーランジェ、「妻への恋文」のティエリー・レルミット、「魚のスープ」のフィリップ・ノワレ。「読書する女」のミュウ・ミュウ、「美しすぎて」のキャロル・ブーケらが脇を固めている。

ストーリー

セスナ機乗りのヴァンサン(リシャール・ボーランジェ)は、妻の浮気を知って飛行機で追いつめて相手の男を殺してしまう。そして妻のエレーヌをも得意の曲芸飛行で空から放り出して葬ってしまった。だが裁判では不思議にも無罪を言い渡される。ポール(ティエリー・レルミット)は、何回目かの浮気がバレて、愛妻のマリー(ミュウ・ミュウ)に愛想をつかされて家出されてしまった。マリーに逃げられて一か月、傷心のポールは叔父のエレガン(フィリップ・ノワレ)の元に相談に来る。エレガンは女好きだが生涯を独身で通し、つねづね男と女は一緒に暮らせないと考えていた。彼はヴァンサンの裁判で証拠物件を隠し、無罪へと導いた裁判官だった。「妻のことが頭から離れない。こんなことで気をもむくらいなら、いっそ死んでくれたほうがましさ」とのポールの言葉に、エレガンはヴァンサンにマリーを殺させようと思い立つ。弱みを握っているヴァンサンが断るはずがなかった。いまいち煮え切らないポール、いやいや殺し屋役を引き受けたヴァンサン、いつになく嬉々とするエレガン。三人組の奇妙な殺人計画の旅が始まった。「国境なき医師団」に参加しているマリーの後を追って、一行はセスナで一路アフリカへ。ついにマリーを捜し当て、ヴァンサンは拳銃で彼女を撃ち殺す。これで永遠に自由、かつ幸福になれたと思ったポール。だが本当は途方に暮れ、全く幸せではなかった。男は女なしでも暮らせないのだ。三人で旅をしている時にカーステレオから流れていたタンゴのメロディーが、ポールの背後で鳴り始めた。そう、タンゴは1人きりでは踊れない。しかも男と女でなきゃ始まらないんだ……。やっと悟ったポールの前にマリーが微笑みながら現れた。全てはエレガンの仕組んだ狂言だったのだ。

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作品データ

原題
Tango
製作年
1992年
製作国
フランス
配給
アルシネテラン
初公開日
1993年10月2日
製作会社
シネア=アシェット・プルミエール・エ・シエー=TF1フィルム・プロ=ズールー・フィルム


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