団鬼六 美女縄地獄:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
団鬼六 美女縄地獄
団鬼六 美女縄地獄
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団鬼六 美女縄地獄

1983年8月25日公開、77分
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戦争の激化する中で、初夜も果たさずに夫を戦地に招集された美しい新妻が、郵便配達夫に拉致され、SMの愛玩人形として弄ばれる姿を描く。団鬼六の原作『白昼夢』を映画化したもので、脚本は「ポルノ女優志願」の佐伯俊道、監督は「ウィークエンド・シャッフル」の中村幻児、撮影は「女帝(1983)」の鈴木耕一がそれぞれ担当。

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ストーリー

太平洋戦争が激化する頃の埼玉県秩父。郵便配達夫の和彦は裕福な絹問屋の娘、桧山光子と山道ですれちがい、その美しさに心奪われた。その晩、和彦は招集令状の赤紙を届けに絹問屋を訪ね、そこで光子の花嫁姿を目撃する。その赤紙は花婿、栄吉のものだった。その夜二人は悪夢のごとき現実に当惑し、初夜もはたさぬまま朝を迎える。ある日、夫のいない寂しさをまぎらわすため、絵の好きな光子は画材をかかえ外に出ると、そこへ突然、和彦が襲いかかり、クロロフォルムをかがせ、土蔵へ閉じ込めてしまう。その夜、和彦が手にしたランプの灯りに、四肢を緊縛された光子の裸体が照らし出される。光子を閉じ込めると、和彦は特飲街にいる女、加代にも冷たくなった。ある日、和彦は湯の入ったオケを持って土蔵に入り、光子を洗ってやると、そのまま強引に犯した。光子の太股から一筋の血が流れる。光子は初めてであった。その日から、憎悪に燃える光子はすきあらば逃げ出そうと必死だった。しかし、夫が戦死し、しかも強姦された自分の醜聞が流布するのを恐れた光子は、行き場を失い、観念したようになる。監禁される光子は自分を羽のつまれた蝶のように思う。そんなある日、和彦にもとうとう招集令状がやって来る。光子は指先に蝶をつまんでいる和彦を描く。和彦は愛しそうに光子を抱く。そこへ、和彦を虜にした光子の噂を聞いた加代が、アイスピックを手にして、光子を突き刺そうと突進して来た。和彦は結合したまま反転し、刺されてしまう。光子は脈打っているペニスを秘部でくわえたまま、憑かれたように腰を動かし続ける……。それから数日後、土蔵の中に放置された画布の陰から一匹の白い蝶が羽ばたいていった。

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作品データ

製作年
1983年
製作国
日本
配給
にっかつ
初公開日
1983年8月25日
上映時間
77分
製作会社
にっかつ


[c]キネマ旬報社