1999年の夏休み:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
1999年の夏休み
1999年の夏休み
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1999年の夏休み

1988年3月26日公開、90分、ファンタジー/青春
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全寮制の学院に学ぶ美少年たちの愛と憎しみを描く。萩尾望都作の漫画『トーマの心臓』をモチーフに「ベッドタイムアイズ」の岸田理生が脚本を執筆。監督は「山田村ワルツ」の金子修介、撮影は「ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け」の高間賢治がそれぞれ担当。2018年7月28日より30th Anniversary デジタルリマスター版が全国順次公開(配給:アニプレックス)。

ストーリー

山と森に囲まれたある全寮制の学院に少女のように美しい14、15歳の少年達が同居生活を送っていた。初夏、悠という少年が湖に飛び込んで自殺した。夏休みになってほとんどの生徒は家へ帰ったが、和彦、直人、則夫の3人は寮に残った。悠は和彦にほのかな愛を寄せて何度も手紙を書いていた。それはまだ愛と呼ぶには幼く決して性的なものではなかったが、和彦は拒絶し自分を遠くから見つめることさえ禁じた。そして、悠は自殺したのだ。自責の念に駆られる和彦。そんな和彦を思いやりで優しく包むリーダー格の直人。下級生の則夫も和彦が好きで悠に対し嫉妬を抱いていた。ある日3人の前に悠にそっくりの薫という転入生が現われた。和彦も直人も則夫も悠ではないかと疑うが、内気で大人しい悠と違って薫は快活な少年だった。皆から悠のイメージで見られることに腹を立てた薫に、和彦は悠の死のいきさつを語った。 薫と悠は性格こそ違っても顔は瓜二つで、趣味趣向はよく似ていた。和彦は悠が生まれ変わって自分に復讐に来たのではないかと思っていた。そんな薫には秘密があった。既に父はいなかったが、自分だけのものと思っていた母が若い男と愛し合っていたのである。母からの手紙を待ち続ける薫。あるとき則夫の姿が見えなくなった。3人で森を探したところ、則夫はケガをしたうさぎと共にもずぶぬれで震えていた。皆が卒業していなくなってしまうときのことを考えたら淋しくなったのだという。自分はこのうさぎと同じなのだと・・・。そんな時、突然薫のもとに母の死の知らせが届いた。学院を飛び出し家へ帰った薫を、和彦は心配して後を追った。和彦は薫をなぐさめ、2人は寮へ戻った。しかし、以前から悠と薫は同一人物だと疑っていた直人は、薫を悠が死んだ場所へと追い詰める。あと一歩のところで和彦が止めに入った。今度は和彦がなんとか真相を聞き出そうとするが、薫は和彦を道連れに湖に飛び込んだ。和彦は助かったが薫は死んでしまった。しかし、ある日また学院に一人の転入生がやって来た。その少年の面影は悠にも薫にもそっくりだった。

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作品データ

製作年
1988年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1988年3月26日
上映時間
90分
製作会社
ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=ソニービデオソフトウェアインターナショナル
ジャンル
ファンタジー青春


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