地獄の天使 紅い爆音:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
地獄の天使 紅い爆音
地獄の天使 紅い爆音
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地獄の天使 紅い爆音

1977年10月1日公開、77分
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基地の街、福生、横須賀を舞台に、強烈なロック・ビートにのせて描く、女と男のストーリー。主演は新人入鹿裕子。内藤やす子も映画初出演である。脚本は「性と愛のコリーダ」の田中陽造と「不連続殺人事件」の荒井晴彦と内藤誠、監督は「ビューティ・ペア 真赤な青春」の内藤誠、撮影は「新女囚さそり 特殊房X(エックス)」の中島芳男がそれぞれ担当。

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ストーリー

耀子は栃木刑務所を出所した。服役中の三年間、耀子は貢のことだけを考えていた。三年前、福生のライブハウスでロック・ギターを弾く貢と、カミソリヨーコという異名でとおっていた耀子は愛し合っていた。その貢が耀子の喧嘩にまきこまれ、ゴールド・フィンガーとまでいわれた左手小指を切りおとされたため、耀子は逆上し、相手を殺してしまった。「人殺し!」と貢は耀子にむかって叫んだ。福生へ戻った耀子は、ライブ・ハウスへ行くが、貢の姿はなかった。友人の朝子は横須賀に貢がいるという噂を聞いたと、耀子に告げる。耀子は横須賀に向った。耀子は、旧友の早苗のバーを尋ね、ホステスとして働き始める。ある日、耀子は小指のない男を見つけ、貢だと思い後を追うが、それは彼ではなく寒河江という男だった。寒河江は暴力団の組長を殺し、指名手配されていることを耀子に話す。人を殺した苦しさから逃れようと、寒河江は麻薬常習者となっていた。耀子は寒河江のために薬を求め早苗のバーを尋ねる。しかし、そこにいあわせた黒須という男に薬を飲まされ、犯されてしまう。数日後、復讐を誓い黒須のマンションに耀子は乗り込むが逆に殺されそうになる。そこえ寒河江が飛び込んで来ると猟銃で黒須を撃ち殺してしまった。二人は翌日、川崎のフェリーで会う約束をして別々にその場を去る。逃げる途中、耀子は偶然貢と再会し、その夜ホテルで二人は求め合った。耀子は寒河江の存在を貢に話す。翌朝、耀子が目覚めると貢の姿はすでになかった。川崎フェリー乗船場へ急ぐ耀子は、そこで、貢が寒河江を刺殺するのを目撃してしまう。貢は、暴力団に雇われ、寒河江を殺す命令をうけていたのだった。皮肉にも耀子は寒河江の猟銃で貢の命を奪わなければならない。その後姿には女の悲しみが漂っていた。

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作品データ

製作年
1977年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1977年10月1日
上映時間
77分
製作会社
東映京都


[c]キネマ旬報社