肉体の門(1977)|MOVIE WALKER PRESS
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肉体の門(1977)

1977年12月24日公開,97分
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終戦直後の荒廃した有楽町を舞台に体を張って必死に生きる、ボルネオ・マヤはじめ五人の女たちの生きざまを生々しく描いた田村泰次郎原作の同名小説の映画化。脚本は「性と愛のコリーダ」の田中陽造、監督は「肉体の悪魔」の西村昭五郎、撮影も同作の山崎善弘がそれぞれ担当。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

昭和二十一年、焦土と化した東京。公衆便所の中で恐怖に震える少女ボルネオ・マヤを二人のGIが襲う。それは、終戦直後の凄惨な日本を象徴するかのような姿だった。戦争孤児であったマヤは、街娼のお六と知り合う。マヤの頼みを聞いてお六は、仲間のせんや美乃のいる地下室へ彼女を案内する。闇市で客引きに余念のないお六たちと一緒に、マヤの体を張った必死の生活が始まった。良家の奥様を思わせる町子も仲間の一人だったが、三角を恋し、ただで抱かれてはいけないというお六らとの掟を破っていることもあって、別行動をとることが多かった。雨の降る日、ずぶ濡れになった伊吹が地下室へ倒れ込むように降りて来た。彼はGIに犯されるマヤを傍観していた一人だった。それから伊吹の地下室暮らしが続く。伊吹に憧れ、仲間の統制が乱れることを恐れたせんは、伊吹に出ていくように頼みながらも、自分も彼の恋の虜になっていることを痛感させられる。数日後、暫く留守にしていた伊吹は牛を連れて帰って来た。湯気をたてて煮える牛肉をついばむマヤたちの笑い声が、地下室に響き渡る。その晩マヤは伊吹を廃船に誘い、愛を告白すると、彼に強く抱かれ、激しい愛撫をうける。突然銃声が響く。伊吹と間違えられた船頭の古田がMPに打たれた。伊吹はマヤらへの迷惑を考え、彼女のもとを去っていった。掟を破って吊されたマヤを、お六は救ってやると、多量の血を吐き、息をひきとった。泣きながらお六の血を集め、シーツに日の丸を描くマヤの手が、淋しく震えていた。復員兵の帰還を知らせる新聞を見る美乃の目が輝いた。美乃はせんと別れると、許婚者が到着する駅へ向かって駈けだした。マヤも、愛する伊吹を追って、歩きはじめるのだった。

作品データ

製作年
1977年
製作国
日本
配給
日活
上映時間
97分

[c]キネマ旬報社

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