教師女鹿:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
教師女鹿
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教師女鹿

1978年3月18日公開、87分
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ある女教師が名門高校に赴任して来た事によって、教育の場が崩壊していく姿を描く、川崎三枝子、沼礼一原作劇画の映画化。脚本は「ザ・コールガール 情痴の檻」の桂千穂、監督は「性愛占星術 SEX味くらべ」の曽根中生、撮影は「四畳半・猥褻な情事」の水野尾信正がそれぞれ担当。

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ストーリー

明日から白汀高校に生物の非常勤講師として赴任する事になっていた冴子は、女子高生のルミが白汀高校の徹、茂、敏夫ら三人に強姦されているのを目撃する。翌日、派手な服装で出勤した冴子は、徹ら三人のいるクラスの担任に決まる。徹達は退学処分になる。突然、冴子は警察の尋問を受けた。同僚の姫子が殺され、現場から冴子とカメラマンの愛欲シーンの写真が見つかったためである。教師達の怒りは爆発し、校長の剛介に冴子を解職するよう、直訴する。しかし、逆に冴子は姫子が売春をしていた事実をマスコミに公表すると、剛介を脅した。高い進学率を誘り、名誉を重んずる剛介にとって、冴子の発言は脅威であった。冴子は父の復讐のため、実は白汀高校に赴任して来たのだった。昔、社長をしていた冴子の父から金を持ち逃げし、その金で白汀高校を設立したのが剛介の父で、理事長を務める牟礼であった。冴子は幼い頃からその話を母親から聞かされ、復讐する機会を待っていたのである。剛介は赤木に、冴子を牟礼の別荘へ連れてこさせた。冴子は赤木に復讐を手伝わせ、剛介と牟礼を縛りあげた。剛介は、牟礼が冴子の父の会社から、金を持ち逃げした事実を知る。そして、牟礼を訴えないかわりに、冴子の学校乗っ取りと、自分の校長存続を、剛介は彼女に認めさせた。白汀高校は何事もなかったように、平穏を取り戻す。しかし、剛介の姿には、以前のような精神主義者の毅然とした態度は見られなかった。赤木も、冴子の底知れぬ恐ろしさを感じ、白汀高校を後にする。復讐を遂げた冴子も、何か大切なものを失なったような空しさを感じ、幼い頃から忘れかけていた、人を愛する心を必死に取り戻そうとするのであった。

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作品データ

製作年
1978年
製作国
日本
配給
にっかつ
初公開日
1978年3月18日
上映時間
87分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社