借りた人生:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
借りた人生
借りた人生
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借りた人生

1932年公開
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英国の小説家ウィリアム・J・ロックの作「毛を刈った羊」から「鉄窓と花束」「タッチダウン」と同じくグローヴァー・ジョーンズおよびウィリアム・スレイヴンス・マクナット両人が脚色し、「恋愛運動場」「愛欲の果て」のロタール・メンデスがメガフォンをとったもので主なる出演者は「ジーキル博士とハイド氏(1932)」「夜の天使」のフレドリック・マーチ、「偽りのマドンナ」「街のをんな」のケイ・フランシス「忍びよる心」「鐡壁の男」のジュリエット・コンプトン、「めくらの鼠」のスチュアート・アーウィン「二十四時間」「陽気な中尉さん」のジョージ・バービア、「大西洋横断」のアール・フォックス、シドニー・トーラー、ルシエン・リツルフィード等。キャメラは「頬は薔薇色」「偽りのマドンナ」のヘンリー・シャープが担任。

ストーリー

金持ちアーサー・ドレークは性来心臓が弱く肉体的に不幸だったが精神的にも惨めだった。彼は過去に犯したある後暗い罪をひた推しに推し隠そうとして焦燥と不安の日を送っていた。彼の唯一の慰めはエジプト考古学に関する執筆だった。彼の女秘書ディアヌはかねてアーサーに秘密のあることを勘づき探偵マクフェールと連絡をとってそれをさぐろうとしていた。双生児の彼の弟バディーは父親の存命中に家出して久しくルンペン生活を送っていたが、ある日一文無しになって帰って来てアーサーに金の無心をした。そして計らずもアーサーが父親の遺産処分に何か不正を働いたことを見抜きアーサーに詰まった。それを聞いたアーサーは憤激のあまり心臓麻痺で死んでしまった。そこでバディーは自分自身が死んだことにしてアーサーになりすましアーサーの秘密をさぐることになった。何も知らない女秘書ディアヌはアーサーが以前と打って変わった朗らかな寛大な人となり、何か知らぬ犯した過去の罪を悔いて、その償いをしようとしているのを見て意外に思った。そして遂に彼女はアーサーならぬバディーに心惹かれるようになりバディーも美しいディアヌを恋するようになった。ある日バディーはアーサーが生前ミュリエルという女恐喝者に引掛っていたことが判った。ミュリエルはバディーとディアヌとの恋を妨害しアーサーの過去の秘密を世間に洩らすといきまいた。丁度その折り、探偵マクフェールはアーサーが女恐喝者ミュリエルの相棒クラークとグルになって父親の遺言書を偽造して遺産をひとり占めにしたことを突きとめアーサーを逮捕に来た。それを知ったディアヌは急をバディーに告げた。そこでバディーは初めて自分がアーサーではなく双生児の弟バディーであることを打明け、ディアヌを連れて逃げようとしたが失敗し捕えられた。が、バディーがアーサーの弟であることが判り無罪放免となった。バディーは莫大な遺産を継ぎディアヌと結婚した。

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作品データ

原題
Strangers in Love
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1932年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社