晴小袖:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
晴小袖
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晴小袖

1961年1月9日公開、84分
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川口松太郎の原作を、「武器なき斗い」の共同執筆者・依田義賢が脚色し、「一本刀土俵入(1960)」の安田公義が監督したもので、深川木場を背景にした明治もの。撮影は「月の出の血闘(1960)」の武田千吉郎。昭和十五年、新興キネマで映画化されたことがある。

ストーリー

深川の材木問屋角万と角政は宮内省納入の建築用材の入札に、同業者の不正手段を排し、安価で落札出入の川並の親方和泉屋喜兵衛に木材買入れの仕事を依頼した。喜兵衛も仲間からの手荒い妨害を覚悟してこれを引受けた。喜兵衛が御用材伐り出しの小頭を命じたのは木曽育ちの新参川並、三次郎だった。流れ者の老川並、宇之吉は彼の実父だが、おのれの前科をはじて親子の名乗りはしないが、陰に陽に三次郎をかばっていた。喜兵衛の妹おのぶは、事ごとに三次郎といがみ合う勝気な娘だったが、心では彼に惚れていた。おのぶを恋する組の兄貴株弥太郎は、それを知って三次郎に厭がらせばかりしかけていた。御用材入札の件で和泉屋に恨みを抱く塩浜の吉五郎は何かと妨害を企てるが、川並同士の流血騒ぎを心配する喜兵衛の厳命で皆は歯を食いしばって我慢していた。喜兵衛は三次郎、弥太郎以下をひきつれて木曽へ旅立った。山での仕事も三次郎の働きで大いにはかどった。一夜、三次郎と弥太郎の二人は町へ買物に出かけるが、帰途弥太郎は三次郎を崖へつき落した。三次郎は大した傷も負わず帰ってきた。そして弥太郎の卑怯な仕打ちは一言も喋らず町で探知した塩浜一家の暗躍を喜兵衛に告げた。喜兵衛はその対策として、一行を全員筏に乗り組まし水路東京へと引き返してしまった。重ね重ねの失敗に業をにやした塩浜側では、材木揚げ場で切り放しをしようと図り、遊び人久吉を使って宇之吉を脅迫させた。前科を三次郎に知られるのを恐れた宇之吉は、後腐れのないよう切り放しはやくざ者を使うことを入れ知恵した。一方、弥太郎は三次郎を水茶屋に招き心から前兆をわびた。その時、茶屋女お光から宇之吉の裏切りを聞かされて三次郎は激怒した。その夜に入って暴風が襲って来た。川並たちは水防組として出先きを命じられ、手薄になった和泉屋では三次郎と弥太郎ら数名だけで材木を守ることになった。嵐をついて久吉一味らが襲って来た。三次郎、弥太郎達の防戦が危くなった時、宇之吉が躍り込んできてそれを救った。翌朝、材木は立派に守られて浮んでいた。重傷の宇之吉は三次郎の母(以前の女房)お直の下で養生することになった。三次郎は父とは知らないながらも、何かわけのありそうな宇之吉や、母親のために喜んだ。おのぶの顔もうれしそうであった。

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作品データ

製作年
1961年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1961年1月9日
上映時間
84分
製作会社
大映京都


[c]キネマ旬報社