悪漢の町:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
悪漢の町
悪漢の町
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悪漢の町

1937年公開
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「拾万ドル玉手箱」「悔悟」と同じくJ・ウォルター・ルーペン監督、クライド・デ・ヴィナ撮影によるウオーレス・ビアリー主演映画である。ストーリーはルーペンがプロデューサーのハリー・ラッフと協力執筆し、「戦友」と同じくシリル・ヒュームとリチャード・メイボームが共同脚色した。助演者は「春に背くもの」「踊るアメリカ船隊」のヴァージニア・ブルース、無名より抜擢されたデニス・オキーフ、「夕陽特急」のジョセフ・カレイア、「拾三番目の椅子(1937)」のルイス・ストーン、「山の法律」のガイ・キッビー、「モヒカン族の最後(1936)」のブルース・キャボット、「戦友」のクリフ・エドワーズ、「大都会」のグィン・ウィリアムスその他である。

ストーリー

戦闘家として鳴らしたジェフレイは1880年頃に各州がボクシング試合の懸賞金を禁じたので生活に窮し、マネージャーの「エイト・ボール」を連れ幸運を求めてカリフォルニア州へ向った。旅の途中アリゾナの山中で二人は山賊のビルに襲われ、ジェフレイは持っていた金と時計を奪われた。ビルはブリムストンの町で勢力があり。ー、傍若無人に振舞っていた。ジェフレイは町へ着くと、時計を奪い返す目的でビルにポーカーを挑んだ。その結果は二人の口論になったが、ビルはその時計の裏蓋に女の写真があるのを見ると、驚いて時計を彼に返しその場を立ち去らせた。ジェフレイはこの町の弁護士ダグラスの娘ロシックと知合になって彼女に恋をしたので、ここに落ち着く決心をした。彼はダグラスの勧めでこの町に安寧秩序をもたらすべく意を決し、まず法令を布いて町民から税を取り立てることにし、自ら危険な収税人となってビルに近づいた。するとビルは快く税金を払うのみか、その取立の援助までするのだったが、乱暴にも納税を拒否した男を射殺したのでジェフレイは彼の援助を断ることにした。ところがある時、ヴァルチナという男が税金を掠奪しようとしたので、ジェフレイは止むなく彼を射殺し、そのために彼の弟ブラック・ジャックから仇としてつけ狙われるこれを知ったビルはダグラスを訪れ、彼が若い頃妻子を見捨てたことを語り、そのこどもがジェフレイであると告白した。そして息子を危険なこの町から遠ざけるため、ジェフレイに亡父の遺産があったようにし、彼をシカゴの法律学校へ行かせてくれと頼んで金を出した。3年後に彼は学校を卒え、検事としてこの町に就任した。町ではビルはブラック・ジャックを代官に推し、ダグラスを検事に推して賄賂を使い思うままに牛耳っていた。ブラック・ジャックはジェフレイに復習せんとして誤ってエイト・ボールを射殺したので、ジェフレイは直ちに彼を裁判に附して有罪を宣告した。しかし彼はジェフレイを射殺する危険があるのでビルは救いに行ったが、泥酔したダグラスから2人がおやこであると聞いた一味は裏切りを恐れて2人を襲撃し、その争いで大勢の悪漢とダグラスが殺されブラック・ジャックは逃亡した。ビルは彼がある町に潜んでいるのを知ると、今や法令が布かれて平和に帰った町にジェフレイとロレッタが結ばれたのを心密かに祝福しつつ、ブラック・ジャックと一騎討を決して町を去って行った。

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作品データ

原題
The Bad Man of Brinstone
製作年
1937年
製作国
アメリカ
配給
MGM映画
初公開日
1937年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社