一本杉はなにを見た:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
一本杉はなにを見た
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一本杉はなにを見た

1961年12月13日公開、63分
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畔柳二美の原作を「街に気球があがる時」の岡田達門が脚色。「天に代わりて不義を討つ」の吉村廉が監督したローカルドラマ、撮影は「都会の魔窟」の中尾利太郎。

ストーリー

これは、田舎町のはずれにそびえる一本杉が、そっと囁いてくれた物語。小学校の教員吉岡美沙子は、腕白六年生小林金一に特別な関心を寄せていた。手に負えないイタズラをする一方、小児マヒで脚の不自由な一年生、吉野ヒロ子の面倒を、熱心にみてやったりする優しい反面もあるからだ。同じ教員の山田耕吉は「特定の子供に関心を持つのはいけないことだ」といつも反対する。美沙子はいつしか、男らしい耕吉に好意以上のものを感じていた。ある夕方、金一の貧しい家に、着のみ着のままで転がり込んできた父子があった。農業移民として南米に渡っていた親類の倉太郎と清作の家族が、逃げるように帰ってきたのだ。金一や美沙子の尽力で、倉太郎たちは公民館に泊ることができた。無一文の彼らは働き口を探さねばならない。美沙子から事情を聞いた耕吉のとりなしで、清作は一平の理髪店で働くことになった。一平の娘、たか子は耕吉が大好き。しかし、美沙子に耕吉との結婚をすすめる人もいる。下宿の女主人に励まされた美沙子は、放課後、耕吉に愛をうったえたが「許して下さい。僕は結婚したい人がほかにいるんです」という返事だった。耕吉がたか子を愛していると美沙子は思い込んだ。清作のつぎの働き口のことで美沙子を訪ねたたか子は、それを聞かされてどんなに喜んだことだろう。正月がきた。清作と倉太郎が新しい生活を求めて町を去った日、耕吉、美沙子、たか子、それにヒロ子を背負った金一が町はずれまで見送った。帰途、脚の不自由なヒロ子が川に落ちた。そして、耕吉の結婚したい相手はヒロ子の母親と判った。数日後、耕吉とヒロ子の母の結婚式が内輪に行われた。美沙子は東京の父に頼んで、身体障害者の特殊教育学校にヒロ子を入れて貰い、自分もそこで働くことにきめた。町をとりまく山々はまだ雪をいただいていた。そんな一日、美沙子とヒロ子とその母親はこの町を去った。「みんなしあわせになるんだよ」と、一本杉は風に葉をゆすりながら囁きかける……。

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作品データ

製作年
1961年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1961年12月13日
上映時間
63分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社