女は夜霧に濡れている:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
女は夜霧に濡れている
女は夜霧に濡れている
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女は夜霧に濡れている

1962年2月4日公開、89分
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川内康範原作を、「この青年にご用心」の下飯坂菊馬と「北上夜曲 北上川の初恋」の井上芳夫が共同で脚色、井上芳夫が監督した悲恋メロドラマ。撮影は「強くなる男」の渡辺公夫。

ストーリー

二年前、恋に破れて半ば自暴自棄の三奈子は舟木という男に助けられ、彼の二号になった。ある日、彼女は配達にきたデパートのアルバイト学生透の生真面目さを好ましく思った。設計技師志望の透に、後輩の女子学生ますみは心をよせている。三奈子が舟木と新しいホテルの設立予定地箱根へ行ったとき、今度の設計技師に紹介されたが、意外にも二年前、三奈子を捨ててアメリカへ留学した橋本であった。驚く三奈子に橋本は深く詑び、改めて求婚した。だが、三奈子は透の強い愛情を知り、二号の生活を清算した。彼女の親友でバーのマダム美子は橋本との結婚をすすめ、橋本も真剣に求婚しつづけた。しかし、三奈子の心の底には透の純真な面影が焼きついて離れない。透もまた心から三奈子を愛し、ますみのことを忘れ去った。そのことが三奈子にとって、かつての日の自分の悲しみをますみの上に見るような思いで、切なかった。まもなく、透が夢にまで憧れていたアメリカ招待学生の話がきまった。そのころ、透の友人の呉服屋に勤めて立ち直ろうと努力する三奈子に、透は故郷の母に逢ってくれとせがんだ。ある夜、アパートで三奈子を待っていたますみは、透の留学が崩れそうになっていること、その選考委員の中に橋本の名があることを告げた。透の実家は喜びに沸き立っていた。アメリカ留学と美しい嫁というこの上ない土産に、透の母はうれし涙にむせんだ。三奈子は自分のなすべきことを、ハッキリと自覚した。透を振りきるように帰京した三奈子は、橋本の腕に抱かれた。日本での最後の一夜を三奈子と送るつもりの透は、そこに変り果てた三奈子の姿を見た。「欺していたのよ。私の体が汚れているからよ。今夜だって、その男の所へ行くのよ」と、三奈子は涙をかくして冷たくいった。羽田空港で、三奈子は人かげから透を見送った。やがて、悄然と去って行く三奈子を濃い夜霧が包んだ。

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作品データ

製作年
1962年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1962年2月4日
上映時間
89分
製作会社
大映東京


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