人生劇場 飛車角:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
人生劇場 飛車角
人生劇場 飛車角
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人生劇場 飛車角

1963年3月16日公開、94分
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尾崎士郎原作を「暴力街(1963)」の直居欽哉が脚色「一心太助 男一匹道中記」の沢島忠が監督した仁侠もの。撮影は「こまどりのりんごっ子姉妹」の藤井静。

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ストーリー

横浜の遊女だったおとよと逃げのびて来た飛車角こと小山角太郎は、小金親分の計らいで深川の裏町に住むことになった。そんなある日、小金一家と文徳組は喧嘩になった。一宿一飯の義理を持つ飛車角は、宮川健と熊吉を連れて文徳一家に殴りこんだ。そこで飛車角は文徳を刺し殺し、吉良常と名のる老人に救われた。吉良常は一目みて飛車角に惚れこんだ。小金の弟分奈良平の計らいでおとよと逢った飛車角は、警察に自首、五年の刑で前橋刑務所に服することになった。飛車角の帰りを待つおとよを、奈良平は深川不動の夏祭に誘った。その二人の目の前で小金親分が何者かに殺された。奈良平の冷たい笑いにおとよは総てを察した。おとよは逃げた。そのおとよを宮川が救った。そこで二人は同じような身の上であることを知って自然に結ばれた。だが、宮川はおとよが飛車角の女と知って愕然とした。そして悩んだ。そんな頃、恩赦で飛車角が刑務所を出た。吉良常一人が出迎えに出ていて、おとよと宮川のことを飛車角につげた。飛車角は男らしくおとよをあきらめ、吉良常の勧めるまま吉良へ足を運んだ。吉良で青成瓢吉と知り会った飛車角は、吉良で骨を埋めようと決心するのだった。吉良常が娘のように可愛がっている料理屋よしだやの娘お千代も、そうした飛車角を慕うようになった。そうした飛車角のところに宮川とおとよが詫びを入れに来た。飛車角はだまって二人を許してやるのだった。そしてまた何カ月が過ぎた。仁吉まつりの権利をめぐって吉良常は、土地のテキ屋浜勝と争うことになった。飛車角は単身浜勝おとずれ、仁吉まつりには指一本ふれないという証文をとりあげた。浜勝も飛車角の男らしい態度に手も足も出なかった。そんなところへ熊吉がやって来た。男を立てようとした宮川が、小金親分を殺したのが奈良平だと知って、単身殴り込みをかけて殺されたというのだ。飛車角はお千代の止めるのもきかず東京へ飛んだ。お千代の泣き声を背にするのはつらかったが、吉良常は分ってくれると思ったのだ。「飛車角来たる!」奈良常一家は沸いた。一家総動員で飛車角を待ちうけていた。これを知ったおとよは、必死になって飛車角を止めたが、「あの世で逢おうぜ」と飛車角はずらりと並んだ刃の中へ飛びこんでいったのだった。

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作品データ

製作年
1963年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1963年3月16日
上映時間
94分
製作会社
東映東京


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