ワイルド・ギース(1927):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ワイルド・ギース(1927)
ワイルド・ギース(1927)
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ワイルド・ギース(1927)

1927年公開
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マーサ・オステンソ女史の有名な小説を映画化したもので、A・P・ヤンガー氏が脚色し、フィル・ストーン氏が監督した。「マザー・マクリー」出演のベル・ベネット嬢、「野次喜多空中の巻」出演のラッセル・シンプソン氏、「ガウチョウ」出演のイヴ・サザーン嬢「東は東、西は西」出演のアニタ・スチュアート嬢等が重要な役を演ずる外、ドナルド・キース氏、ジェイソン・ロバーズ氏、ウェズリー・バリー氏なども出演している。

ストーリー

アメリカ北西の農園に起こった物語である。この田園の平和に生い育ってきた乙女アメリアは村の若者と恋知りそめて以来楽しい月日を送っていたが、その最も楽しかるべき結婚の当日、恋人は小児を救ってかえってその身を犠牲にした。その後数カ月を経て、アメリアは恋人の子を産んだが外聞を恥じ隣村の牧師に子供の養育を頼み、名も父親と同じくマーク・ジョーダンとつけてせめてもの思い出とした。この秘密を知った無頼漢のバートは、その後アメリアが農夫ケールブ・ゲーアと結婚した後、これを口実として2人をゆすって飲み代を得ていた。このケールブという男は無教育で残忍な守銭奴で、妻の秘密を知るとそれを枷にアメリアを奴隷代わりに酷使した。かくてアメリアには忍従の20余年が過ぎ、4人の子をもうけた。が、ケールブの苛酷残忍は実子においても変わりなく、子供達はその桎梏の下に苦しんでいた。長女ジュディスは聡明な娘で光明を求めていたが、父を思い母を思っては憂欝な日を送っていた。しかし、やがて彼女は隣りの牧場の伜スヴェン・サムポと知合いとなり、仕事の間に語り合っては自由と幸福とへ憧れの夢を馳せた。が、このゲーア一家にも光が入ってきた、というのは新たに教会から廻されて来た快活で若いリンド・アーチャーがこの家に下宿することになったからである。このリンドはやがてマークと恋仲になった。ある日ケールブは己の牧場に隣するクロバッツの土地を安く買収せんとした事からマークと面識しマークに懲された彼は、これが妻の実子と知って、一層の憎しみと復讐とに燃えた。かくて彼はアメリアの秘密を発表して最後の暴力を振るおうとしたが、その夜、彼は誤って農園の沼に落ち込んで死んだ。これは誠に天の配罪ともいうべきであった。そしてケールブの死後、ゲーア一家に幸福が訪れた事はいうまでもあるまい。

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作品データ

原題
Wild Geese
製作年
1927年
製作国
アメリカ
配給
ヤマニ洋行
初公開日
1927年
製作会社
ティファニー映画


[c]キネマ旬報社