花を喰う蟲:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
花を喰う蟲
花を喰う蟲
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花を喰う蟲

1967年6月15日公開、99分
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「週刊新潮」に連載された黒岩重吾の同名原作を、「あゝ君が愛」の中島丈博が脚色し、「青春の海(1967)」の西村昭五郎が監督した風俗ドラマ。撮影は新人安藤庄平。

ストーリー

横浜を根城にしている不良グループの奈美や陸たちは、黒人に喧嘩を売って警官に追われたが、奈美は中年紳士の香本に助けられた。香本は奈美の美貌に目をつけたのだが、それ以来、香本の手で洗練された魅力を持つ女と変った奈美は、数々の美人コンテストに栄冠を勝ちとっていった。かつての仲間陸には、奈美は既に高嶺の花となっていた。香本はある日、自分のヨットで8ミリ映画を奈美に見せたが、画面の男は陸で、女は香本の前妻で五井産業社長五井の内妻絹子だった。香本は五井に走った絹子への復讐のために、絹子の男漁りを隠し撮っていたのだ。ある日、香本は五井に取り入る政治家斎村に奈美を抱かせ、それを8ミリに撮った。これには香本に惹かれていた奈美も怒り、香本から離れて陸の許にいったが、香本がいなくてはモデルの仕事にもありつけず、結局香本の許に帰った。その頃、佐伯は斎村と五井の謀略で数億の借財を背負っていた。香本は早速、奈美を五井の息子裕一に近づかせた。裕一には斎村の娘妙子という婚約者がいたが、妖精のような奈美のとりこになるのには大して時間はかからなかった。そのうち、香本の勧めで奈美を抱きにヨットにやってきた五井は佐伯と会い、格闘となって佐伯を殺してしまった。五井は佐伯を海に投げ、絹子を殺して心中を偽装したが、香本は犯行を8ミリに撮っていたのだった。香本はそれをネタに莫大な金を五井から取った。しかし、その香本も、陸の拳銃に倒れたのである。一方、奈美は斎村の不正な政治献金の現場を撮った8ミリを妙子に一千万円で売りつけると、日本を去る決心をした。数日後、外国行きの客船の甲板に、貴婦人らしい装いの奈美の姿が見られた。

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作品データ

原題
Burning Nature
製作年
1967年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1967年6月15日
上映時間
99分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社