恐怖の甲板:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
恐怖の甲板
恐怖の甲板
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恐怖の甲板

1933年公開
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「追いつめられた女」のポール・H・スローンが監督した映画で、ロバート・プレスネルの原作を「二秒間」「モンテ・カルロの女」のハーヴェイ・シュウがマニュエル・セフと共同して脚色した。撮影は「歓呼の涯」「六月十三日の夜」のハリー・フィッシュベックの担任。出演者は「追いつめられた女」のジョン・ハリディ、「動物園の殺人」のチャーリ・ラッグルズ、「十三号室の女」のニール・ハミルトン、「戦時特務機関」のシャーリー・グレイ、「豪華船」のヴェリー・ティーズデール、「追いつめられた女」のジャック・ラルー、「ドクターX」のリーラ・ベネット、「競馬天国」のトーマス・ジャクソン、「獣人島」のスタンリー・フィールズ、ウィリアム・ジャニー等。

ストーリー

一貨物船は太平洋の真ん中で無人らしい贅沢なヨットを発見した。一船員を乗船させたが無しのつぶてで音沙汰がない。そこで後詰めの者が行ってみるとその船員は殺されており、ほかに船客らしい女が暑熱の洋上だのに凍死し、ほかの一船客が縊死していた。火を発した機関室から救い声が聞こえるので綱を下ろして男女二人を救い出し、なお給仕のブラッキーが酔っぱらっているのを救い出した。このヨットの上の生存者は右の三人だけだった。で、事の起こりは二日前ヨットの持ち主マックス・クリーグが、旧悪が露見し上陸次第捕縛さるべし、という無電を受け取ったことが始まりだった。クリーグは恋人のリリを残し、ヨット上の人を皆殺しにして彼女と二人で無人島に余生を送ろうと考えた。クリーグはまず無電技師を殺して、嫌疑をお客のハズリット夫妻にかけた。が妻のミリセントは犯行当時ピアニストのコードフと恋を囁いていたことが給仕ブラッキーによって証言された。ハズリットは怒って妻を詰ったが、クリーグに唆されたコードフは闖入してハズリットを刺殺した。リリの恋人で前の許婚者の飛行家ジム・カウルスは彼女を追って飛来し、海上に不時着してヨットに救いあげられた。一方ミリセントはクリーグの行動に不審を抱いて詰問すると、クリーグはやにわに彼女を冷蔵庫に閉じ込めて凍死させられた。その晩、食卓でクリーグは自分のスープに毒薬を入れ、変だといって料理番に毒味させて彼を殺すと同時に自分も殺人者に狙われてると人々に信じさせた。ところが毒薬の瓶が彼のポケットから落ちたのを拾ったばかりに、お手伝いリナはその夜首を絞められて海中に投げ込まれた。その様を見た船長はクリーグを責めに行って、あり合わせの紙差し用のスパイクで刺されてしまった。クリーグは次いで監禁中のコードフにミリセントが自殺したと告げて、彼に自殺するよう暗示を与えた。船員たちは恐怖に駆られ一同ボートで脱船を企てたがクリーグに綱を切られて全員闇夜の海に消えた。リリはそれを見てジムの救いを求めて機関室に降りたので今はこれまでと、クリーグはリリをあっさりあきらめて、一人逃れる決心をして、重油タンクを射て油を放出させ、火を放った。そこへちょうど貨物船の船員が乗り込んできたので、殴り殺した上、海に飛び込み、近くの島に泳ぎ着こうと試みた。しかしこの殺人鬼を天は許さなかった。彼は鮫の餌食となって最後を遂げた。かくて殺人鬼のヨットから救い出されたのはリリとジムと、給仕のブラッキーの三人だけであった。

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作品データ

原題
Terror Aboard
製作年
1933年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1933年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社