俺たちの荒野:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
俺たちの荒野
俺たちの荒野
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俺たちの荒野

1969年6月28日公開、91分
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重森孝子が中井正の原案に基いてシナリオを執筆し、「年ごろ」の出目昌信が監督した青春もの。撮影は「コント55号 世紀の大弱点」の中井朝一が担当した。

ストーリー

哲也と純は、集団就職で上京して以来の親友。野放図な哲也は渡米を夢みて稼ぐのに必死。バーのホステスのサチと同棲しながら昼は米軍基地に、夜はバーテンにと精力的に働いていた。一方自動車工場に働く純は、基地のわきにある小さな荒地に、自分の城を建てるんだという純朴な青年である。ある日、純はその荒地で由希と知り合った。両親のいない由希にとってもこの広場は、夢の城だった由希と純は広場ではしゃぎ夢を語りあった。そして哲也と共に三人でこの土地を手に入れようと約束した。やがて、純は由希に愛を感じ、由希もそれを受け入れようとした。だが純は愛を表現する術を知らなかった。哲也は、純の悩みを知って由希の家に乗込んだ。由希はかいがいしく甥の世話をしていた。その時から、哲也は彼女に郷愁に似た感情をいだくようになった。一方、哲也の素振りの変化に気づいたサチは、ヤクザを使って由希の体をうばおうとした。しかし、それは二人の間を深めさせたのみだった。哲也を忘れられないサチは、純に愛のはけ口を求めた。哲也は純から由希を奪ったうしろめたさと、純とサチの仲を知った気まずさから基地の中にこもってしまった。由希は土地代にするためのお金をもって、哲也を迎えに行った。やがて、陽光が、土地の匂いが三人を包む時が来た。だがその喜びも束の間、純が高圧線の中継塔から飛び降りて死んだ。荒地に一人佇ずむ哲也。彼の手から粉々になった純の骨が、花粉のように散っていった。

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作品データ

製作年
1969年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1969年6月28日
上映時間
91分
製作会社
東宝


[c]キネマ旬報社