曲芸団:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
曲芸団
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1934年公開
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ダリル・F・ザナックの製作した作品で「バワリイ」「奇傑パンチョ」のウォーレス・ビアリーが主演する映画。脚本は「栄光のハリウッド」「恋の手ほどき(1933)」のジーン・ファウラーと「明日の太陽」のベス・メレディスとが協力して書き下ろしたもので「激浪」「カーニバル」のウォルター・ラングがそれを監督し、「新世紀」「街の伊達男」のペヴァレル・マーレーが撮影を担当した。助演者じゃ「可愛いマーカちゃん」「夫の日記」のアドルフ・マンジュウを始めとし「奥様御寵愛」のヴァージニア・ブルース、「あたしは別よ」のロチェル・ハドソン、ジャネット・ビーチャー、ジョン・ハイアムスその他。この映画はアメリカの一代のサーカス王バーナムの経歴を脚色したものである。

ストーリー

1835年、ニューヨークのバワリイで雑貨店を開いていたフィニアス・T・バーナムの生来の夢は見せ物小屋を持つことであったが、これが妻のナンシーと名のエレンの苦労の種であった。バーナムは酒乱のウォルシュの博学を尊敬し彼を己の家に食客として置いていた。ナンシーはウォルシュに腹を立てていたが、一方エレンは密かに彼を慕っていた。ナンシーは故郷のカネチカットに帰る事を提案して彼女の貯金の250ドルをバーナムに旅費として渡した。ところがバーナムは切符を買う代わりに、それで馬小屋と、それからジョージ・ウォシントンの乳母だという老婆をスキフから買い、見せ物に出した。これは大当たりだった。しかし元来この老婆はスキフがバーナムに偽物をつかませたのであってスキフはその上に口止め料を出せとバーナムを脅したところ、反対に彼は摘み出された。そこで彼は報復に真相を新聞に発表したので、バーナムの小屋の人気は落ちて潰れかけた。ところがこの時、運良く彼は欧州からゾロという女を輸入し、再び人気を煽ったが、これもスキフの一味の邪魔から、実は男だという噂が立ち、バーナムの人気がまた落ちた。で、バーナムも潔く見せ物を諦めかけ始めたところ、トム・サムが恋人のラヴィニヤと一緒に使ってくれと訪ねてきた。今度はバーナムはこの夫婦を看板にして前に倍する人気を集め、彼の名は世界にも知られる様になった。次いでバーナムはウォルシュを英国にやって世界第一の巨象ジャムボを連れて来ることにさせたが、ウォルシュは象の代わりに誇りたる歌姫のジェニー・リンドを連れてきた。バーナムはたちまちに彼女を恋してその関心を買うのに夢中だった。しかし彼女を主賓にした大夜会の席上で彼は無知から無礼を働いたので、ジェニーは怒り、彼女の事でウォルシュもバーナムと争い、ウォルシュはジェニーと共に英国に帰っていった。その上ナンシーも彼から去っていったので、バーナムは全く失意の人間となった。だが、その後、彼はトム・サム等に励まされて再び見せ物小屋を働いたが、その初日の晩、スキフは火を小屋に放った。その騒動で小屋は烏有に帰したが、たまたまウォルシュは英国からジェニーの贈り物のジャムボを連れて帰り、ここに再びバーナムとベイリー( ウォルシュの性) とのコムビが作られた。そして彼は天幕がけのサーカスを編み出した。これが今日の地上最大のショウたる彼のサーカスの始まりであった。

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作品データ

原題
The Mighty Barnum
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ映画


[c]キネマ旬報社