暁の砂漠:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
暁の砂漠
暁の砂漠
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暁の砂漠

1933年公開
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「宝石泥棒」「風雲の国際連盟」のウィリアム・ディーターレが監督にあたった映画で「上海特急」「地獄特急」と同じくハリー・ハーヴェイが書き下ろし「奈落の青空」「仮面の男(1933)」のハワード・エスタブルックが脚色している。主演は「あめりか祭」「水兵上陸」のヴィクター・ジョリイ、「餓ゆるアメリカ」「生の創め」のロレッタ・ヤングの両優、「殺人魔の魂」のヴィヴィエン・オスボーン、「ブルースを唄う女」のデイヴィッド・マナース、「大帝国行進曲」のハーバート・マンディン、C・ヘンリー・ゴードン、J・キャロル・ナイシュが助演している。撮影は「あめりか祭」「嵐の国のテス(1932)」のハル・モーアの担当である。

ストーリー

フランス陸軍軍医アンドレ・モランはアフリカの外国人部隊に働いていた。そこの前哨隊の体調は残忍極まりなき男であったため、温厚なアンドレとの間には、常に険悪な空気が漂っていた。折があったら、憎いアンドレを蛮地の奥へ追いやって殺してしまおう。これが隊長の考えだった。ある夜、隊長は何者かに毒殺される。嫌疑はたちまちアンドレにかかり、軍法会議は彼に死刑を宣告する。アンドレの親友ジャン大尉は、アンドレの無実の罪を信じていたが故に、ひそかにザムバの港に落してやる。ザムバ港の奥地の小集落で、アンドレは哀れな原住民たちのために施療の仕事をを続けるうち、白人経営の酒場の女将レナに思われる。だが、同じ土地で神の教えを説く教父カミオンの娘マルゴと相知るに及んで、アンドレの心はレナに冷たくなった。アンドレとマルゴの恋。けれどおたづね者のアンドレの人相書きは、遂にこの僻地にも回されて来て、身辺は益々危うくなる。そして己の恋をあきらめたレナは、アンドレとマルゴを逃がしてやる。フォート・ロンデの城砦、ジャン大尉たちの一隊は厚熱と疫病と戦いながら、原住民軍と応戦していた。偶然にもマルゴの許婚者が親友ジャン大尉であることを知ったアンドレは危険を冒して、マルゴをフォード・ロンデへ送り届けるのであった。その夜、原住民軍は大挙して襲来した。激しい戦いのさ中に、ジャン大尉は名誉の戦死を遂げる。幸いそのときまでに青天白日の身となることができた。激戦の夜が明ける。砂漠に朝が訪れる。哀しみのラッパが鳴りわたる。今は亡きジャン大尉の墓石の下に、淋しく立ったアンドレとマルゴの姿を、我々は見る。

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作品データ

原題
The Devil's in Love
製作年
1933年
製作国
アメリカ
初公開日
1933年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社