女妖:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
女妖
女妖
-

女妖

1960年6月26日公開、86分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

西條八十の「女妖記」の映画化で、「警視庁物語 血液型の秘密 聞き込み」の長谷川公之と、鈴村耕が脚色し、「銭形平次捕物控 美人蜘蛛」の三隅研次が監督した。撮影は「勝利と敗北」の中川芳久。

ストーリー

◇白と紫の女 浅草伝法院での大和組の豪華な葬式に、作家・屋形東作は足を止めた。喪主側の一人の女に目は釘づけとなった。女は今度大和組をつぐ二代目だという。まぎれもないあの女だった--彼女はお粂といった。屋形の執筆している週刊誌のグラビヤに載った写真に魅せられてから、屋形は浅草で二度お粂を見かけた。三度目、寿司をつまむ屋形の側にお粂が現われた時、屋形は思わず声をかけていた。焼鳥屋、バー、金魚すくいと時を重ねた。そして、小さなホテルでの一夜。お粂はそれっきり消えた--。◇黄と黒の女 箱根のケーブルカーで声をかけてきたのは、千鳥の方からだった。屋形の熱烈なファンだと言った。屋形は、郊外のアパートをたずねるハメになった。なんの飾り気もない部屋。抱擁、接吻、そして咳こんだ千鳥に思わず屋形は身をひいた。屋形は薬でもと金を出した。数分後、彼は見た。グラスへ彼女が白い粉末を注ぐのを。死ぬつもりなのだ。ほそうとしない屋形の前で、千鳥は一気にグラスを空けた。不気味な微笑を浮かべて腕の中に倒れこんで来た体は、そのままガックリとのめりこんだ。◇ライトブルーの女 泳ぎが好きだという娘に水着を与えた屋形は、二人で白井浜へ来ていた。彼女は、屈託のない様子で一緒に風呂へ入ろうと言った。初対面から、その女は、さばさばと私は先生の娘ですと言ってのけた。屋形の胸には、戦争中のある一夜の記憶がよみがえった。--今日かぎりで閉鎖されるという銀座のダンスホール一組のカップルは情熱の時をすごしたのだった。この娘がその時の……屋形はあらためて隣に寝ている女を見入った。青柳今子というなんの変哲もないこの娘がわが子とは。狂おしい時間が過ぎた。波音を耳に、いつまでも屋形は寝いることができなかった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1960年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1960年6月26日
上映時間
86分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社