愛情の決闘:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
愛情の決闘
愛情の決闘
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愛情の決闘

1952年7月9日公開、43分
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製作は「郷愁」の山口松三郎が当たり、富田義朗が脚本を書いている。「母の願い」の佐々木啓祐が監督を、同じく鶴見正二が撮影を受け持っている。出演者は「黄色い鞄」の土紀就一が抜擢されて主演し、「東京騎士伝」の安部徹、「女のいのち」の水原真知子の他、吉川満子、小藤田正一、島村俊雄などである。

ストーリー

S湖畔の丘の上に古ぼけた記念碑が立っている。その表には「松本勇作君遭難記念之碑」と書かれているが、ある日ハイキングの若者たちに問われるまま、村の一老人が次のような物語をした。今から四十年前、力の強いことを喜ぶこの村で、村一番の力持ち、樵夫の後藤健吉が、村の青年たちを牛耳って青年会の会長を兼ねていた。一膳めし屋「鈴屋」の一人娘順子は青年たちの憧れの的であったが、健吉は当然順子を自分の女房にと一人で心に決めているのだった。宵祭りの日、十五年ぶりで健吉の幼なじみの松本勇作が村へ帰ってきた。この村の小学校の教師として赴任してきたのだった。勇作は「鈴屋」に下宿しながら学校へ通っているうちに、自然に順子と親しみを増していったが、健吉はそれが面白くなく、やめていた酒とバクチに手を出し始めた。健吉の生活が荒んでいくのを見て、勇作は順子に対する想いを諦めなければならないと思い、順子も勇作の心が分からないままに、健吉から強引に迫られて彼と結婚してしまった。二人の間には子供まで生まれたが、この結婚生活は決して幸福とはいえなかった。健吉には相変わらず酒浸りの日々が続いたからだった。ある日湖を越えて夫婦が両親に初孫を見せに行く途中、湖上で大暴風雨にあい、舟が転覆しそうになった。この時勇作が釣り舟をこぎ出して彼らを救った。しかし勇作は逆に溺死した。勇作の所持していた母の写真の裏に、「争うことなく愛することこそ真の勇気である--母より」の署名があり、健吉は自分のこれまでの蛮勇ぶりを反省させられた。そして今しみじみとその物語を語る老人こそ、その健吉なのだった。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1952年7月9日
上映時間
43分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社