初恋トコシャン息子:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
初恋トコシャン息子
初恋トコシャン息子
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初恋トコシャン息子

1952年8月6日公開、80分
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ニュースタイルの喜劇俳優、「安宅家の人々」の大泉滉の持ち味を主役に活かそうという目的で丸尾長顯が企画を立て、「呼子星」の笠原良三がシナリオを書いている。監督はかつての新興の喜劇監督沼波功雄。撮影は岡崎宏三。出演者は大泉滉を中心に、「チャッカリ夫人とウッカリ夫人」の金語樓、「魚河岸帝国」の野上千鶴子、ビクターの榎本美佐江、上山草人、伴淳三郎、小林桂樹、杉狂兒等多彩な顔ぶれである。なお女子球団三共レッドソックスが特別出演している。

ストーリー

鰹節問屋の息子安男は年頃になっても一向に女に関心を寄せないので、親族一同は思案の末、色道の権威敬之進の指南で春のめざめを促進させることにした。しかしさすがの敬之進もこの堅物には手を焼く始末だった。ところがある日、急に安男が落語家になりたいと言い出して、とうとう今輔の内弟子となった。つらい下積みの修業の甲斐あって、まもなく安男は楽屋見習として樂々亭に出ることになったが、近所のそば屋の娘町子はそんな安男に好意を持っていた。樂々亭の小屋主金助は顔役黒沼から金を借りており、寄席を渡すか娘の絹子を渡せと迫られていた。私の身体で小屋が救えるならと悲壮な決心を語る金助と絹子の話を盗み聞いた安男は胸が熱くなった。実は初めて安男が樂々亭に来た時に絹子から受けた親切が、安男を落語の道に引き寄せたのである。安男は家に融通を頼んだが、絹子には既に正木という恋人があった。安男が高座に上がる日は、樂々亭が黒沼に渡る日でもあった。傷心の安男は町子の店でヤケ酒をあおり、落語にも失敗した。黒沼は大勢の子分を連れて押し寄せ、安男はバチを持って闘った。がその時、安男が家に頼んでいた金が届いた。安男の武者修行はこうして終わった。絹子と正木は結婚し、樂々亭は元通り笑いを振りまき、そして安男は家に帰って働いた。ある日店先に荷物が届いた。それは花嫁衣裳の町子の姿であった。

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作品データ

製作年
1952年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1952年8月6日
上映時間
80分
製作会社
東宝


[c]キネマ旬報社