十代の性典:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
十代の性典
十代の性典
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十代の性典

1953年2月5日公開、82分
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企画及び脚本は「明日は日曜日」の土井逸雄と、脚本には須崎勝弥に赤坂長義が協力している。監督は「リンゴ園の少女」の島耕二、撮影は相坂操一の第一助手だった中川芳久の第一回担当である。出演者の主なものは、「街の小天狗」の若尾文子と見明凡太朗、「あの手この手」の津村悠子、「神州天馬侠(1952)」の沢村晶子と長谷部健、「ひめゆりの塔(1953)」の小田切みき、千田是也、東野英治郎、小沢栄などの俳優座幹部に、女医常安田鶴子、「二十の扉」の柴田早苗などの特別出演がある。

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ストーリー

十七歳の高校生西川房江は生理日の変調からふっと同級生高梨英子の財布を盗み、これに不良学生がからんでようやく事件がうるさくなったところを、教師小野の温情ある処置で大過なきを得た。財布より発見された英子のラブ・レタアが学生達の口のはに上るが、英子は当の恋人--上級生三谷かおるの心が最近大学生新田の上に移ったことを悲しんでいた。一方、事件以来何かと傷つきやすい房江は、路上で一万円の包みを拾う。すぐ届けようとは考えたものの、電燈料の欠納で集金人に頭を下げつづけの父の姿をみると、たまらなくなって一千円を抜き出す。そのまま届出ることができず、穴を埋める算段に心を痛めながら、街をさまよった。数ケ月後。--英子の傷心をあとにかおるは卒業し、新田、美校生の中津川麻子等をめぐる若いグループの一員となる。グループの諏訪湖行きの計画には、乙女らしい警戒心からのりかねていた彼女も、その当日訪れた英子の稚げな情熱がただうとましく思われるまま、俄かに出発を決心した。スケートに熱中のあまり氷の割れ目に落ちた彼女は、服を乾かす間露わしたその肉体に、優しい平常と打って変る獣的な新田の眼差しを感じた。恐怖と絶望とで、彼女は狂気のように湖岸に走り、身を投げる。その夜新田と間違いを犯した麻子も、帰京後、子宮外妊娠で床に臥した。--愕き、後悔にひしがれた新田は、やがてふと立寄った飲み屋で、千円の穴を自身の肉体の代償で埋めようとする、悲痛な房江の姿を見るのである。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
初公開日
1953年2月5日
上映時間
82分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社