新江の島悲歌:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
新江の島悲歌
新江の島悲歌
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新江の島悲歌

1953年7月29日公開、94分
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『平凡』所載大林清の原作にもとずき、「続魚河岸の石松」の笠原良三、小石栄一が脚色、監督にあたった。「街の小天狗」の姫田真佐久、「黒豹」の飯田三郎の撮影、音楽担当。「続十代の性典」の南田洋子、根上淳、「暴力市街」の三条美紀、「胡椒息子」の船越英二、有島圭子、「再会(1953)」の木村三津子、「青色革命」の千田是也(俳優座)などが主演。

ストーリー

故作家木村瑞穂の遺児美彌子は肺疾の妹敏子をかかえてモード雑誌の校正アルバイトをしながら洋裁学校に通っている。その雑誌社であやまって若い建築家東達也のYシャツを赤インキで汚し、代りのシャツを縫っておくったことから彼と親しくなった。交渉はすすみ、二人はいつか慕情を抱きあうようになったが、学校の卒業制作コンクールにふとした故障で彼女のデザインが未完成だったため、教師の須藤陽子が加筆、それがあらわれて二人とも学校を追われる。大建築会社須藤組の一人娘である陽子はこれを機に銀座で洋裁店をはじめ、美彌子もその店ではたらきはじめた。が、陽子の叔母安西夫人から依頼された本場スコッチの洋服生地を無頼の兄譲治が彼女の留守中のアパートからもち去ったため、美彌子は陽子の店を退かねばならなくなり、他の洋裁店に移った。一方、達也はある国際的な大病院の設計募集に当選、その請負業者須藤組の金でアメリカに留学していた。美彌子の希望も夢もそれ一つにかかっている。が、帰国した達也には陽子との縁談が待っていた。陽子の父泰造は達也を須藤組の後継者として嘱望したのである。母一人子一人の達也は、母ふゆのよるこびを目にしてはむげに断るわけにもゆかない。するうちに談しはすすみ、挙式の際の陽子のドレス縫立の仕事が、はからずも美彌子の手にまわってきた。すべてを知り、すべてを諦めた美彌子は涙をのんでドレス製作に精魂を傾ける。片瀬のサナトリウムで療養中の敏子は闘病の果に死んだ。完成したドレスを須藤家に届けたのち、陽子と達也の幸福を祈りながら美彌子は父母の、そして妹の後を追って、片瀬の海に身をなげた。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
初公開日
1953年7月29日
上映時間
94分
製作会社
大映東京


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