片目の魔王:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
片目の魔王
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片目の魔王

1953年8月10日公開、99分、サスペンス・ミステリー
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「三十三の足跡」以来の多羅尾伴内シリーズの第五作で、前四作品と高じく比佐芳武(ちゃんばら手帖)が脚本を書き、片岡千恵蔵(「大菩薩峠(1957)」)が主演している。監督は「女間者秘聞 赤穂浪士」の佐々木康、撮影は「満月三十石船」の杉田正二、音楽は「素浪人奉行」の吉村正志。主な出演者は千恵蔵の外に、「残侠の港」の徳大寺伸、花柳小菊、「大菩薩峠(1957)」の千原しのぶなどである。

ストーリー

密輸船から筏に縛られて海上に放り出された相川は海上保安本部の巡視艇に救われ、謎を秘めたまま釈放されたが、直後二人の男に狙撃され、お馴染み私立名探偵の多羅尾伴内に救われた。例の密輸船の乗組員広田、寺元らは、彼等の黒幕、岡部の経営するキャバレー「シー・ホーク」に繰り込むが、丁度その時相川もシー・ホークで、ダンサー渡名喜姉妹と連絡をとっていた。突如一発の拳銃弾によって広田は殺された。折りも折り、第二の殺人予告がもたらされ、寺元が街路上に殺された。捜査を開始した市警当局は相川を加害者と断定するが、巧みな変装で常に現場附近に潜入していた伴内は、頑としてこれに反対した。伴内は捜査を続けている中に、渡名喜姉妹の告白によって、事件が「片目の魔王」という大ダイヤに関係がある事が判った。渡名喜姉妹は父の遺言で、「片目の魔王」が或孤島に隠されているのを知り、妹マサミの愛人相川は姉妹の為に、密輸船の乗組員となって「片目の魔王」を手に入れたが、広田、寺元らに嗅ぎつけられて海中に投ぜられたのだ。以上の事実から、宝石マニアの元伯爵に変装して、岡部とその妻たき子に接近する。かくして、伴内の計画により真相糺明なるかと見えた時、渡名喜姉妹と相川が、岡部と七面山荘に誘拐された。岡部等の卑劣な拷問により遂に相川は「片目の魔王」の在りかを白状した。が、この時乗りこんだ伴内と市警の応援によって、三人は救われ、岡部は逮捕された。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1953年8月10日
上映時間
99分
製作会社
東映京都
ジャンル
サスペンス・ミステリー


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