花の生涯:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
花の生涯
花の生涯
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花の生涯

1953年10月14日公開、182分、時代劇
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毎日新聞連載の舟橋聖一の原作を、「早稲田大学」の八住利雄が脚色、「闘魂」の大曾根辰夫が監督した。社長大谷竹次郎が総指揮、東西両撮影所長がプロデュースにあたっている。撮影は「あばれ獅子」の石本秀雄、音楽は「若君逆襲す」の鈴木静一、映画に初出演する梨園の松本幸四郎を中心に、「美貌と罪」の淡島千景、幾野道子、柳永二郎、「天馬往来」の高田浩吉、「乙女のめざめ」の三橋達也、大木実、「君の名は」の川喜多雄二、「血闘 利根の夕霧」の若杉英二、「若君逆襲す」の北上弥太朗、「ひろしま」の月丘夢路、「地雷火組(1953)」の喜多川千鶴、松竹初出演の嵯峨美智子、「早稲田大学」の徳大寺伸などの顔ぶれである。

ストーリー

天保十三年彦根城内の埋木舎で直弼は騒然たる時勢を外に茶道三昧の暮しを送っていた。友人の国学者長野主膳が懇な三味線の師匠村山たか女を紹介され、不思議な魅力の虜となり、側女志津の嫉妬も家老外記の忠告も退け、日夜たか女との交情に溺れた。然し彼女が主膳と訳のあるのを知った直弼は、さっぱり彼女と手を切った。弘化三年、直弼は兄の後をついで藩主となり。江戸城へ初登場し、某大名の息女昌子を正室に迎え、女中佐登は直弼の子を懐妊、名を理和と改めた。主膳が国学寮の学頭についた頃から外国との開港問題が世を騒がせ、日本の為に開国を主張する直弼は攘夷党に狙われる身となった。主膳とたか女は秘かに京都へ行き、攘夷党の情報を集める為、たか女は加寿江と改名し寺侍多田一郎と情を通じた。彼女の魅力に狂態を示す父に、息子帯刀は、たか女を斬ろうとしたが、却って事実を打明けられて同志となった。安政大地震の後ハリスは日米条約の締結を迫り、幕府の重臣は狼狽した。主膳はたか女を九条関白に接近させ、攘夷論を切り崩そうとする。直弼は遂に押されて大老となり、国家のため反対を押切って仮条約に調印、加えて水戸藩に抗して紀州慶福を立てた。其頃たか女は旅芸人の一座に加って主膳と共に活躍、二人の働きによって吉田松陰一味が断罪に処せられた。水戸藩では女間謀黒沢登幾子を放って直弼の密書を盗ませ、着々と暗殺の計画を進めていた。万延元年三月三日、不吉を感じて止める主膳と昌子の願いを振切って登場した直弼は、桜田門外で水戸浪士の襲撃に逢い、白雪を鮮血に染めて生涯を閉じた。

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作品データ

原題
Life of Patriot
製作年
1953年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1953年10月14日
上映時間
182分
製作会社
松竹・京都
ジャンル
時代劇


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