母の湖:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
母の湖
母の湖
-

母の湖

1953年12月15日公開、85分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

萩原四朗の原案、構成による浪曲映画で、「続々魚河岸の石松」の笠原良三の脚本、監督は「続々十代の性典」の小石栄一があたった。「紅椿」の渡辺公夫、飯田三郎が撮影、音楽をそれぞれ担当している。出演者は「胡椒息子」の三益愛子、「母波」の白鳥みづえ、「紅椿」の沢村美智子、船越英二、見明凡太朗、「血闘(1953)」の根上淳、「無法者」の潮万太郎、星ひかる「花の生涯」の山内明、など。

ストーリー

昭和十一年、加代は東京共生会病院の産婦人科に若い婦長として勤めていた。彼女は八年前に今は亡き初恋の人との間に生れた美智子を母しげの家にあずけていた。そして医師内藤の真心からの求婚にも応じないで、ひたすら看護婦の道を歩いた。或る夜、病院で若い女が私生児を生んで死んだ。加代はその子晃一を引取り美智子と一緒に母の家で養って貰い、二人の成長を唯一の喜びとしていた。母が死ぬと、加代はまだ幼い二人を連れて上京したが、内藤との仲を嫉妬した総婦長の策謀で職を失った。途方にくれた彼女は薬屋の外交員木村の世話で、同じ外交員として働く事になった。加代の長屋の隣には、屋台の中華そば屋源さんが、一人息子の義夫と住み親切にしてくれた。木村は一夜加代に挑んだので、それを拒絶した彼女は職を失う。或る日、晃一の父本田が名乗って来たが、加代は追帰した。然し源さんに説かれ、晃一の幸せの為に本田の許へ帰した。日華事変が拡大すると加代は看護婦として応召し、悪夢のうちに十余年の歳月は流れ、白髪まじりの加代は中共からの引揚船で帰国した。音信不通だった美智子を探し求めると、彼女は麻薬密輸の秘密を知った為、一味に看視されていた。加代は娘を救おうと思わず拳銃で一味の男一人を殺した。裁判で峻烈な論告をくだす検事は成長した晃一だったが、彼はかつての母親に気づかない。これも今は弁護士となっている義夫の証言で、被告がかつての養母としった晃一はただ愕くばかり。やがて彼らの心からの祝福のうちに、加代は執行猶予となった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
初公開日
1953年12月15日
上映時間
85分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社