奇跡の処女(1934):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
奇跡の処女(1934)
奇跡の処女(1934)
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奇跡の処女(1934)

1934年公開
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「勝利の朝」「若草物語(1933)」につぐキャサリン・ヘップバーン主演映画で、ルーラ・ヴォリマー女史作の小説を「スパイK14号」のジェーン・マーフィンがヴォリマー女史と共同して映画脚色し、「砂上の摩天楼」「鉄壁の男」のジョン・クロムウェルが監督に当たり、「空軍の覇者」「立ち上がる米国」のエドワード・クロンジェガーが撮影した。助演者は「酔いどれ船」「今日限りの命」のロバート・ヤング、「空軍の覇者」「相寄る魂」のラルフ・ベラミーを始め、「宿命の窓」のマーサ・スリーパー、舞台から来たルイ・メーソン及びセーラ・ヘイドン、「相寄る魂」のヴァージニア・ハウエル、「密林の王者」のシドニー・トーラー等である。

ストーリー

米国南部の山間の寒村にあったことである。孤児のトリガー・ヒックスは村人達から除け者にされている娘である。彼女は生まれながらにして神に近い存在であった。彼女の言葉は聖書の引用句だった。しかも彼女は村人達からは悪魔につかれていると思われていた。それはトリガーの野性の若い獣の様な赤裸の生活態度が感じさせる誤解に過ぎないのである。しかし無知な村人たちは自分たちの世界に属さないトリガーを憎むことしか知らなかった。彼女は彼女で自分を理解しない、そして罪深い所業ばかり重ねている村人たちを罵るのだった。この村に工事監督に来ている技師超ジョージ・フリートウッドは、信仰を持たない男だったがこの野性の乙女が信念で、赤ん坊の病気を癒すのを見ると、トリガーに心を引かれた。しかし、トリガーの心を掴んだのはフリートウッドでなくその助手の年若いジョン・スタッフォードだった。トリガーは生まれて初めて男を愛した。初めて接吻の味を知った。けれどもトリガーの恋は果敢なく消えた。スタッフォードにはエリーナーと呼ぶ美しい妻があったのである。彼女の人間を憎む思いは募った。その心の動揺が災いしてか、彼女の許に病気治癒のために預けられていた赤ん坊が死んだのである。村人たちは彼女を鬼女と罵って彼女の小屋を襲撃した。フリートウッドは村人たちをなだめて帰し、彼はトリガーに結婚を申し込んだ。しかし地上の愛に失望したばかりの彼女はこの結婚の申込みを直ちに受け入れることは出来なかった。そして彼女はフリートウッドに1年の猶予を与えてくれと頼み、死んだ赤ん坊に祈りを捧げて、瓢然と旅立ったのである。トリガーが立ち去るといったん息絶えた赤ん坊が蘇生した。そしてフリート・ウッドはトリガーが帰る日をいつまでも待とうと決心したのである。

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作品データ

原題
Spitfire
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
RKOラジオ映画


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