花のいのちを:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
花のいのちを
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花のいのちを

1954年5月15日公開、100分
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菊田一夫原作のNHK連続放送劇の映画化で、「伝七捕物帖 人肌千両」の成澤昌茂のシナリオを、「今宵誓いぬ」の田中重雄が監督している。撮影は「四人の母」の渡辺公夫。出演者は「落花の門」の沢村美智子、三田隆、「金色夜叉(1954)」の山本富士子、菅原謙二、伏見和子、浦辺粂子のほか、来訪中の田中路子が特別出演する。

ストーリー

昭和十九年春、親友の田鶴子、志津江、みどり、三保らと共に学窓を巣立った水島綾乃は、突然たった一人の母に死なれた。田鶴子の従兄秋彦の友人健太郎は悲嘆にくれている綾乃をデパートに世話し、何くれとなく面倒をみるが、健太郎を愛している田鶴子にはたまらなかった。祭の夜、健太郎と綾乃が誓い合っているのを盗見た不良の秋彦は、二人の様子を話して田鶴子を失意に陥らせ、酒と睡眠剤の力で彼女を犯した。戦局は悪化し、健太郎にも召集令が下った。彼は綾乃を母の手に托して戦線に向うが、直後、彼の家は空襲で灰燼に帰した。戦が終り、我が家の焼跡に帰った健太郎はその日から綾乃の行方を求めてさまよった。その頃、綾乃は信州の叔母のもとに居た。彼女は戦後秋彦の情婦となった志津江の店で働いていたが、執拗に迫る秋彦の毒牙を逃れて信州に走ったのだ。健太郎はみどりや田鶴子に再会して綾乃の居所を知り、信州に旅立つが、これを知った秋彦は偽りの電報で綾乃を東京へ呼び出した。健太郎の汽車と行き違いに上京した綾乃を秋彦は再び酒と睡眠薬で犯そうとする。しかし東京に舞い戻った健太郎は急性肺炎で田鶴子の家で寝ていた。志津江の知らせで病床から無理に綾乃を救いに出掛けようとする健太郎を呼び戻した田鶴子は、その足で綾乃の許に駈けつけ、今また自分と同じ手で綾乃が犯されようとしているのを見ると、逆上して秋彦を殺した。田鶴子は入獄したが、今迄友達同志が各々エゴイズムをはり合って不幸になったのを痛感した志津江、みどり、綾乃ら学友は獄中の田鶴子を励まし、みんなで元気に生きて行こうと誓い合う。勿論綾乃と健太郎は結ばれた。

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作品データ

製作年
1954年
製作国
日本
初公開日
1954年5月15日
上映時間
100分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社