十代の秘密:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
十代の秘密
十代の秘密
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十代の秘密

1954年5月30日公開、88分
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婦人娯楽部連載の常安田鶴子の『青春診療薄』から、「落花の門」と同じスタッフで、須崎勝弥が脚本を書き、仲木繁夫が監督する。撮影は宗川信夫、音楽は浅井挙曄の担当で、これも「落花の門」の顔ぶれである。出演者は「こんな美男子見たことない」の南田洋子、病気全快の木村三津子、「舞妓物語(1954)」の根上淳、「愛染かつら(1954)」の三宅邦子に、見明凡太朗、入江洋佑などである。

ストーリー

佐技子とマリ子とは中学時代からの親友であるが、佐枝子は恵まれた家庭に育っているに比し、マリ子は家庭の事情から産婦人科医院の由基子の見習看護婦として働いている。由基子の弟信三は、母校城南高校の野球コーチをしている大学生だが、マリ子は彼に秘かに心を寄せていた。ある夜、佐枝子の誕生祝いに皆が集まった時に、佐枝子の父は信三と佐枝子の婚約を発表した。それをきいてマリ子は悲しみの色をかくすことができず、自分の家へ逃げ帰ったので、信三達は彼女の心を知って気に病んだ。全国大会も間近かなある日、信三のコーチする野球部は箱根へハイキングに出かけたが、山で佐枝子達女子高校生の一団と偶然出逢った。信三はここで佐枝子に愛の証しを求めて迫った。その夜、みなが寝静まった頃、佐枝子が一人湯ぶねにつかっているとき、ふと思わずそれを覗見した主戦役手の木内は、心かき乱されて、矢庭に電気を消して、中に入って佐枝子を抱いた。暗闇の中で、彼女はそれを信三だと思いこみ、彼に深い憤りを覚え、それ以来というもの彼を避けるようになった。一方、木内も信三に対する良心に悩み、一時は野球をやめる決心迄したが、それを励ますのは何も知らぬ佐技子だった。だが彼は遂にたまりかねてそのことを佐枝子に打あけてしまった。だが甲子園大会は始まり信三も木内もすべてを忘れて旅立った。懊脳を超克して、佐枝子も応援にと信三のために後を追うが、常にこの二人のためをはかったのは、未だに心の底に抑え難い苦しみを持つマリ子であった。

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作品データ

製作年
1954年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1954年5月30日
上映時間
88分
製作会社
大映東京


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