愛と死の谷間:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
愛と死の谷間
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愛と死の谷間

1954年9月21日公開、117分
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五所平之助が「大阪の宿」に次いで監督する映画で、脚本は「煙突の見える場所」の椎名麟三の書卸し、撮影は「大阪の宿」の小原譲治、音楽は「にごりえ」の芥川也寸志の担当である。主なる出演者は「にごりえ」の芥川比呂志、「黒い潮」の津島恵子、「人生劇場 望郷篇 三州吉良港」の宇野重吉、「どぶ」の乙羽信子、「学生心中」の木村功、「泥だらけの青春」の高杉早苗、「愛」の安西郷子で、そのほか飯田蝶子、伊藤雄之助、多々良純等である。

ストーリー

竹内愛子は横浜の大沢診療所に勤める女医である。彼女は一人の怪しげな男に絶えず尾行されていることを知り、心の平静を失う。尾行の男は風見という私立探偵所の者だった。彼は生活のため私立探偵になったが、次第に心に矛盾を感じるようになる。診療所長の大沢は妻栄子の金でこれを経営しているが、彼は女医である愛子と結婚すれば事業の上で好都合と思って彼女に言い寄る。栄子はこれを嫉妬して、風見に二人の調査を依頼したのである。しかし大沢は診療所の看護婦今野桃代という女がある事を栄子は知らなかった。診療所の近くに住む少年が汽車にはねられた時、風見は変装の黒眼鏡とソフトをはずして少年を診療所に運び、自ら輸血して救った。彼を尾行の男と知らない愛子は好意をいだき、いつしか二人は幾度も逢う仲となった。だが彼の正体を知った愛子は、たとえ一時でも彼を信じたことで絶望的な気持になる。黒川町の貧民窟に住む勘次は戦傷で苦しんでいるが、愛子に心臓病で死ぬ薬をくれといい、断られると鉄道自殺をする。風見のことで死を考えた愛子は、懸命に彼に励まされて気を取り直すが、愛しあいながら、二人は不思議なめぐりあわせのため、気持が落ちつくまで一時別れねばならなかった。

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作品データ

製作年
1954年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1954年9月21日
上映時間
117分
製作会社
日活


[c]キネマ旬報社