路傍の石(1955):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
路傍の石(1955)
路傍の石(1955)
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路傍の石(1955)

1955年3月30日公開、115分
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山本有三の原作より「銀座令嬢」の池田忠雄が脚色、「えくぼ人生」の原研吉が監督した。撮影は「この広い空のどこかに」の森田俊保、音楽は「えくぼ人生」の加藤光男である。出演者は菊五郎劇団より坂東亀三郎、「警察日記」の伊藤雄之助、「愛のお荷物」の山田五十鈴、「女の一生(1955)」の菅佐原英一、須賀不二夫ほか、沢村貞子、小園蓉子、三好栄子など。

ストーリー

明治三十三年頃、山国に近い小さな町で、高等小学二年生の愛川吾一の家は、いなば屋という書店の裏にあった。父の庄吾は代々士族の家柄であった愛川家の土地が廃藩置県の煽りで町民達に分配となったのを怒り、訴訟の為東京に出ていた。母れんは封筒貼りの内職で、細々と生計を立てて勝目のない夫の帰りを待っていた。或日、吾一は友達と意地の張り合いから危険を冒して鉄橋の枕木にぶら下った。それは、中学校へ行けない吾一の小さな反抗心の現れだった。受持の次野先生と共に、成績のよい吾一の進学を願っていたいなば屋の主人の黒川安吉は、この事を知って学資の出資を申出たが、折から帰郷した頑固者の庄吾に、にべなく断られた。吾一は、庄吾の借金の埋合せに、伊勢屋呉服店に小僧奉公に出され、同級の秋太郎や妹きぬに仕えねばならなかったが、小僧だというので名を五助と呼ばれる事が何よりも悲しかった。こうした中で、吾一は母の死に会い、悲しみの余り店を抜け出して次野先生や父のいる東京に出奔したが、父は仕事の為、九州へ去っていた。父のいた下宿で、女主人母子にこき使われながらも、吾一は下宿人の画学生黒田に励まされていたが、訴訟に庄吾の敗けた日、追出されてしまった。その後、黒田を身元保証人としてようやく文撰工見習となった或日、吾一は原稿の中に次野先生の名を発見した。次野先生にめぐり会えた日、吾一にもやっと希望の光が射した。先生の教えている夜学で勉強出来る……吾一は夢のように幸福だった。

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作品データ

原題
The Big Ambition
製作年
1955年
製作国
日本
初公開日
1955年3月30日
上映時間
115分
製作会社
松竹大船


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