歌舞伎十八番 鳴神 美女と怪龍:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
歌舞伎十八番 鳴神 美女と怪龍
歌舞伎十八番 鳴神 美女と怪龍
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歌舞伎十八番 鳴神 美女と怪龍

1955年10月3日公開、99分、時代劇
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歌舞伎『雷神不動北山桜』をもとにして「狼」の新藤兼人が脚本を書き「銀座の女」の吉村公三郎が監督、同じく宮島義勇が撮影を担当した。主なる主演者は「箱根風雲録」の河原崎長十郎、河原崎国太郎、「怪談 牡丹燈籠」の東千代之介、「旗本退屈男 謎の伏魔殿」の田代百合子、「狼」の乙羽信子、殿山泰司「御存知快傑黒頭巾 新選組追撃」の片岡栄二郎など。

ストーリー

むかし、三条天皇のお妃がご懐任になったとき、お妃の父にあたる関白基経は全国の高僧、加持祈祷師を集めて、王子が授かるように祈願させた。北山の鳴神上人が大寒のさ中に水をかぶり二十一日間の荒行を続けたのは、もし王子が産まれたら褒美として、北山に戒檀堂を建立するという内約があったからだ。その效あってか、やがてお妃は玉のような王子を産み落したが、戒壇堂建立は沙汰やみになった。立腹した上人は北山へ帰ると、法力で三千世界の竜神を竜つぼにとじこめ一滴の雨も降らぬようにしてしまった。旱魃続きにびっくりした朝廷では陰陽師阿部晴明に占わせたところ、鳴神上人の法力をとくには「遊船叢」という唐文を読む以外に方法はなく、文学博士大江是時の孫娘くものたえま姫のほかに適任者はいないと断言した。勅命により参内したたえま姫は文屋豊秀との縁組を条件に、この大役を引き受けた。そして、姫はみよし、うてなの侍女をつれて深山幽谷にわけ入り、上人が竜神をとじこめたという滝つぼのあたりに辿りついた。たえま姫たちは、まず上人の弟子の黒雲、白雲に酒をのませ、踊りで悩殺し、まんまと上人に近づいた。姫は、夫を失った女だが上人の弟子になりたいと、そもなれそめの頃からの身の上話を始めると、佳境に入るところで、上人は壇上から転がり落ちて気を失った。姫の手厚い介抱に気もそぞろの上人は、姫とめおとになることを約した。三三九度の盃に酔いつぶれた上人を尻目に、竜つぼに走りよった姫が懐剣で注連縄を切りおとせば、水柱と共に竜神が昇天し、大雨が沛然と降り出した。弟子の坊に揺り起された上人は欺されたと気がつき、恐ろしい雷神に姿を変じ、忿怒の形相でたえま姫の跡を追って行く……。

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作品データ

原題
Singing God
製作年
1955年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1955年10月3日
上映時間
99分
製作会社
東映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社