帰って来た幽霊:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
帰って来た幽霊
帰って来た幽霊
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帰って来た幽霊

1955年12月14日公開、87分
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下山隆夫の原作を「お富さん」の志摩裕二が脚色し「けちんぼ長者」の斎藤寅次郎が監督、「お父さんはお人好し」の本多省三が撮影を担当した。主なる出演者は「二等兵物語」の花菱アチャコ、「けちんぼ長者」の柳家金語楼、「いらっしゃいませ」の浪花千栄子、「花の二十八人衆」の田端義夫、「怪盗と判官」の堺駿二など。

ストーリー

砂金掘りに夢中になった阿茶吉は女房のおちえと二人の子供、芳朗と雪子を捨てて出奔し、十五年たって尾羽うちからして故郷である瀬戸内海のある港町に戻って来た。幼な馴染の丸山に会った阿茶吉は、おちえが運送会社に勤める岡田と再婚し、失明はしたが平和な日を送っていることを知った。芳朗は巡航船の船員となり、雪子はバスガールになっていた。帰って来た幽霊同様の阿茶吉は親子の名乗りをあげることも出来なかった。ある夜運輸会社に拳銃強盗が入った。それは芳朗に瓜二つの五郎であった。勘ちがいした事務員の証言から芳朗が逮捕された。阿茶吉は漁業会社の食堂で働くことになった。その頃、町に海上自衛隊基地候補地の視察のため某党総裁の内命を受けたというふれこみで増谷頓平が現われ町民の歓迎を受けた阿茶吉は頓平を見て首をかしげた。一方強盗の五郎は空腹のあまり漁業会社の食堂に忍びこんだところを阿茶吉に捕えられた。阿茶吉にさとされた五郎は自首した。芳朗は釈放された。阿茶吉は雪子が結婚するときいて丸山の名前で花嫁衣裳を贈った。町の祭礼の日、阿茶吉は偶然おちえにあった。おちえも見えぬ目にそれを感じた。しかし二人は言葉を交さず別れた。ついで阿茶吉は町の料亭で町長等を相手に怪気焔をあげている頓平の前に現われ、彼の素性をあばいた。頓平は阿茶吉の放浪時代知りあった大ペテン師であった。雪子は結婚し、芳朗の運転する船で新婚旅行に出かけることになった。再び放浪の旅に出て行くことにした阿茶吉はこっそりその船にのり、港で見えぬ目をあげて船に手をふるおちえを見つつ町を去ってゆくのであった。

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作品データ

製作年
1955年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1955年12月14日
上映時間
87分
製作会社
大映京都


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