霧の裏街:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
霧の裏街
霧の裏街
-

霧の裏街

1926年公開
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

「散り行く花」の原作者として名高いトマス・バーク氏作の小説を映画化したものでウイニフレッド・ダン女史が脚色の任に当たり、「おお母よ」「ステラ・マリス」等と同じくチャールズ・ブレイビン氏が監督した。主役は、「恋は異なもの」「おお母よ」等主演のコリーン・ムーア嬢で、相手役は「疾風武者」「肉弾王」等主演のケネス・ハーラン氏が演じ、タリイ・マーシャル氏、グラデイス・ブロックエル嬢、ワーナー・オーランド氏、ジユランヌ・ジョンストン嬢、ジョン・フィリップ・コルブ氏、ルシアン・リトルフィールド氏等が助演する。

ストーリー

霧深いロンドンの一角ライムハウスの貧しい人たちがトウインクルトースと呼んでいた可憐な娘の悲しい物語である。彼女は、罪悪の巷に咲く一輪の白百合であった。彼女は汚れに染まぬ清い処女であった。彼女の望みは亡き母と同じく舞台に立って踊りの名手と賛め称えられることであった。物騒がしいのは貧民窟の常であるが今日しも些細なことから始まった女同志の口喧嘩が段々大騒ぎになり警官の出動を見るに至った。折しも通りかかった常トウインクルトースは気転を利かせて群集の中央で踊り始めて人だかりは彼女の踊りのためと見せて検挙されることを免れさせた。喧嘩の張本人シシーの良人たるチャック・ライトフーツはそれを喜び知り合いとなった。チャックは相当人に知られた健闘家であったが妻のシシーが女だてらに飲んだくれのあばずれ者なのでいつもてこずっていた。彼はトウインクに恋してしまったが彼女はチャックには妻があることを思って我と我が恋心を抑えねばならなかった。しかしチャックがある時暴漢に襲われた彼女を救ってやって以来妻トウインクは何うしても募る恋の炎を消し得なかった。その内に彼女のダンサーとしての希望を達する日が近づいた。小さな劇場を持っているローズリーフの監督で彼女は歓びに夢中になってローズリーフの恐ろしい野心に気づかなかった。良人がトウインクを恋していると感知したシシーは、昼間はペンキ職を装っているトウインクの父親は密輸団の首領であることを知り、恋の意趣晴らしに警察に密告した。トウインクの初舞台は大成功で彼女はこのことを一刻も早く父親に知らせんと帰宅すると、父はチャックの知らせで危険を知り証拠隠滅に従事していた。始めて父の悪事を知った彼女は卒倒した。ローズリーフは介抱するふりをして我が家に連れ込み彼女の誇を奪った。トウインクは父は罪人となり、己が恋は成らずしかも我が誇は汚されて絶望しテムズ河に身を投げた。チャックが河岸に駈けつた時はただ河水の囁く音が聞こえた。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Twinkletoes
製作年
1926年
製作国
アメリカ
配給
ファースト・ナショナル支社
初公開日
1926年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


[c]キネマ旬報社