ほまれの美丈夫:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ほまれの美丈夫
ほまれの美丈夫
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ほまれの美丈夫

1956年2月4日公開、67分、時代劇
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「羅生門の妖鬼」の五都宮章人の原作を「笛吹若武者」の八尋不二が脚色し、「水戸黄門漫遊記 幽霊城の佝僂男」のコンビ、伊賀山正徳が監督、杉田正二が撮影を担当した。主なる出演者は「羅生門の妖鬼」の伏見扇太郎、「晴姿一番纏」の三笠博子、「赤穂浪士(1961)」の進藤英太郎、「御存じ快傑黒頭巾 危機一発」の堺駿二など他、講談の一竜斎貞山が特別出演する。松平国十郎と天津羽衣が口演する浪曲映画。

ストーリー

赤穂浪士神崎与五郎は病弱な母を抱え、大阪の地で赤貧の生活を送っていたが、ある日、一人の武家娘の危難を救った。蔵屋敷に勤める謹直な石村佐兵衛の娘お妙である。二人はいつしか相思の仲となった。やがて大石内蔵助は東に下り、浪士たちもそれぞれ江戸に向うが、大義と恋の板ばさみに与五郎の心は迷った。それを見抜いた母は置手紙とともに自匁してわが子を励ますのだった。かくて与五郎はひそかに大阪を発つのだった。ここは遠州浜松宿、根は純情だが酒癖の悪い馬喰い丑五郎は相棒の袖松にそそのかされて、通りかかりの旅役者神崎三輪野にユスリをかけたところ、旅慣れた頭取は侍姿で後から来るのが三輪野だと嘘をついて逃げてしまった。丑五郎が茶碗酒をあおってトグロを巻いているところへ、与五郎がさしかかった。役者にも見まがう若侍、丑五郎が三輪野と思ったのも無理はない。丑五郎に因縁をつけられた与五郎はあまりの悪口雑言に腰の貞宗に手をかけたが、仇討本懐をとげるまではと思い直し、大地に手をついて謝り、詑証文まで書かされた。群衆の中からその場の様子を見たのは、お妙父娘で、佐兵衛は与五郎が大望を抱く身にちがいないと見破り、お妙に諦めるようにとさとすのだった。師走十四日、吉良邸に討入った赤穂浪士四十七名は首尾よく上野介の首級をあげ、切腹となったが、講釈師赤松龍山の名調子で丑五郎は初めて自分がはずかしめた与五郎が赤穂浪士の一人だと知り、涙をうかべて髪を切った。江戸は高輪泉岳寺、神崎与五郎の墓前に香華を供えるお妙の姿を、黙念と見守る僧形こそ、かつての馬喰い丑五郎の変り果てた姿だったという。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年2月4日
上映時間
67分
製作会社
東映京都
ジャンル
時代劇


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