神阪四郎の犯罪:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
神阪四郎の犯罪
神阪四郎の犯罪
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神阪四郎の犯罪

1956年2月25日公開、126分、サスペンス・ミステリー
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石川達三の小説を「「石狩川」より 大地の侍」の高岩肇が脚色し、「続・警察日記」のコンビ、久松静児が監督、姫由真佐久が撮影を担当した。主なる出演者は「森繁の新婚旅行」の森繁久彌、「ただひとりの人」の新珠三千代、「俺は犯人じゃない」の左幸子、「生きものの記録」の清水将夫、「青銅の基督」の滝沢修、「月夜の傘」の轟夕起子など。

ストーリー

三景書房の編集長神阪四郎は、検事の冒頭陳述によると、勤務先における業務上横領が発覚するや、これを糊塗するためかねて関係のあった被害者梅原千代のダイヤの指環に眼をつけ、詐取する手段として被害者の厭世感を利用し、偽装心中を図ったという。証人として出廷を求められた今村徹雄、永井さち子、神阪雅子、戸川智子の四人は各人各様の証言をするが、果して真実を衝いたものであったろうか。評論家今村徹雄の証言午=神阪はいかなる場合も俳優で、彼の語る言葉は台詞にすぎない。千代との情死も関係者の同情をひく手段であろう。編集部員永井さち子の証言=利己主義者で嘘つきだ。妻子のあることをかくし、甘言を並べて自分を欺いた神阪は、ひとたび秘密がバレるや、極力自分を陥れようとした。したがって千代の場合も、巧みに欺かれたのにちがいない。妻雅子の証言=自分は誰よりも良人を愛している。深夜、寝床を蹴って仕事に没頭する良人は、いつも家庭の喜びを与え得ないおのれを私に詫びた。これほど仕事を愛する良人が、罪を犯すとは絶対に考えられない。歌手の戸川智子の証言=神阪は駄々ッ子で世間知らずだから、皆から利用されたのだろう。また死んだ千代の日記には、何かと自分の不幸を慰めてくれた神阪に感謝しているが、病気で入院することになったとき、初めて神阪に妻子があると知り、同時に売却方を依頼してあった母の形身の指環を彼から偽物だといわれ、死を決意し、彼に心中を迫ったと記してあった。最後に神阪四郎は次のように叫んだのである。嘘だ。すべての証言は自分に都合のいいことばかりいっている。思いもよらぬ汚名をきせられ、初めて人間社会の醜さを知りました。これ以上、とやかく申し上げますまい。そして、まもなく、護送車に揺られて行く未決囚たちの中に、神阪四郎の顔が見られた。果して彼は犯罪者なのであろうか?。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1956年2月25日
上映時間
126分
製作会社
日活
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社