刑事部屋:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
刑事部屋
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刑事部屋

1956年4月4日公開、89分
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雑誌『小説公園』所載の柏原一郎の小説「メリケン敏」を野上徹夫が脚色し、「まらそん侍」のコンビ森一生が監督、本田省三が撮影を担当した。主なる出演者は「浅草の灯」の山形勲、「豹の眼」の北原義郎、浜口喜博「柳生連也斎 秘伝月影抄」の林成年、夏目俊二、「四人の誓い」の三井弘次「涙の花道」の瑳峨三智子、「薔薇の絋道館」の市川和子、「銭形平次捕物控 死美人風呂」の小町瑠美子、浜世津子、「まらそん侍」の大泉滉など。

ストーリー

舞台は大阪。中央署の小林巡査の家に拳銃強盗が入った。強盗には逃げられたが、小林巡査は賊が中指に妙な模様の指輪をはめているのを見た。三十間道路のキャバレー・サクラメントの前で殺人死体が発見された。自宅でくつろいでいた田村警部補が呼び出された。田村はかつて不良少女上りの萩野きみを女中に使っていたが、半年程前、故郷に帰るといって暇をとったまま行方不明になっているのを気にしていた。中央署に特別捜査本部か設けられ、渡辺部長刑事、西村刑事、栗本刑事等、いわゆる田村一家の活動が始まった。大阪日報の記者八田五郎も一家に加わることになった。現場近くにいた中華ソバ屋の証言から、目撃者として輪タク屋の行方を捜索する一方、拳銃強盗を求めて暗黒街地獄谷に乗込んだ小林巡査は正体を見破られて袋叩きにあうが、ルンペン万州に救われた。地獄谷のバー「お春」の二階で賭博にふける仲間の一人に、暴力団旋風会のャンハイ政の弟分西原三吉がいた。三吉は中指に妙な模様の指輪をはめていた。翌日シャンハイ政は渡辺部長刑事の張込みも知らず、競争相手の新地組のポン引二人を本拠の西成荘へ連れ込み、新地組に身代金を要求したがはねつけられ、二人の指を切り落して帰した。かくて両暴力団の衝突は必至となった。渡辺はかねて目をつけていた三吉に街で会った。三吉の挙動に疑惑を抱いた渡辺は部下の栗本刑事に尾行させたが、栗本は三吉に逃げられてしまった。しかし小林巡査が例の指輪をしている西原をバスの中で見つけ、万州と協力して捕えた。西原の自白で殺人事件の犯人は政であることが判った。間もなく、新地組と旋風会のでいりが起る直前、田村班を先頭に多数の警官隊が西成荘を囲んだ。旋風会の一味は全部検挙された。政も捕えられた。泣きくずれる政の情婦、サクラメントの女昌子こそ、かつて田村の家で女中をしていた萩野きみのなれの果であった。

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作品データ

原題
Headquarters of Crime Detection
製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年4月4日
上映時間
89分
製作会社
大映京都


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