裁かれる十代:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
裁かれる十代
裁かれる十代
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裁かれる十代

1956年4月11日公開、86分
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“オール読物”に掲載された川口松太郎の原作を、「白井権八」の舟橋和郎が脚色し、「大学の武勇伝」の佐伯幸三が監督した。撮影は、「東京犯罪地図」の中川芳久。主な出演者は「赤線地帯」の川上康子と加東大介、「高校卒業前後」の市川春代、「虹いくたび」の川口浩、「姿なき一〇八部隊」の矢島ひろ子、「浅草の灯」の品川隆二など。

ストーリー

母一人子一人でアパート暮しの高校生石山勇は今夜も同級生小島光子の合図に外へ飛び出していった。光子は、父は社長だが妾の家に入り浸り、母親も若い社員と一緒に留守勝ちだという冷い家庭の子だった。彼等は同級生と十二年会というグルーブを組織していたが、その夜も二人は合流して遊びに出かけた。その帰り、光子は父と妾咲子の姿を見て反抗心に駆られ、勇の子を産もうと決心した。光子の誘いを断った勇も母親圭子が男と抱擁する姿をみてしまった。翌日、二人は光子の別荘に赴いたが、彼女の母邦子が自殺を企てたという知らせに光子は現場のホテルに急行した。夫の愛情が自分から去ったことを知り、絶望の末、夫と妾咲子を一緒にさせようと自殺を計ったという邦子の告白をきいて、光子は動揺した。光子は父と妾咲子を憎み、十二年会に計って咲子を誘拐することになった。反対した勇も光子に罵倒されて屈伏した。翌晩一同は咲子の家に侵入した。咲子は子供とあなどってピストルを持ち出したが光子に奪い取られた。しかし咲子の嘲笑に光子は思わず引金を引き、立ちすくむ一同の前で咲子は崩れ伏した。皆は光子の車で逃走し、いつものジャズ喫茶に集って対策を練り、勇は光子の罪を負って自首することを決心した。勇は小島家に電話し、狼狽する邦子と折から訪れていた刑事に、自首の決意を知らせた。勇と光子は思案の末自殺しようと逗子海岸に出かけ、そこで刑事に逮捕された。新聞の報道や世人の批判は、いずれもこの事件の真相を伝えなかったが裁判においては光子に懲役、勇に無罪の判決が下った。光子は後悔する父善蔵に微笑を送りながら、そのまま廷吏に引かれていった。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年4月11日
上映時間
86分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社