楽天夫人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
楽天夫人
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楽天夫人

1956年6月15日公開、92分
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安サラリーマンの日常生活をユーモラスに描いた中野実の原作から「魔の季節 春のみづうみ」の斎藤良輔、「ここに幸あり (二部作)」の中山隆三、新人入江圓が共同脚色、「ここに幸あり (二部作)」の番匠義彰が監督した。撮影担当は「白い魔魚」の生方敏夫。主な出演者は、「人妻椿 (前後篇)(1956)」の淡島千景、「女難屋敷」の大木実、「ある夜ふたたび」の佐野周二、「女の足あと」の小林トシ子、その他片山明彦、幾野道子、関千恵子、朝丘雪路など。

ストーリー

東京の一隅。ある古ぼけたアパートに建築技師坂口今朝弥とミドリの夫婦が住んでいた。ミドリに云わせると今朝弥は、このノイローゼ時代の世の中にコッペパンのような味も素気もない存在である。彼女は専らクイズ夫人として新居建築の資金稼ぎをしていたが今朝弥は外聞が悪いと不満顔だった。今朝弥の助手本田隆夫は競輪に凝ってスッカラカンになり、遂に今朝弥のアパートに転り込んで来た。夫婦仲は急激に悪化し、ミドリは家を出て呉服商を営む姉夫婦井上作太と幾子の処へ居候を極め込んだ。ところがここも商売柄、粋筋との取引きで作太が芸者ふみ香に熱くなり犬も喰わない喧嘩騒ぎ。ミドリは三つの歌出演中に再会した学生時代の親友で今は写真雑誌の記者をやっている小野紅子の計らいで、浪花物産専務の浅見輝雄の秘書になる。こうして坂口夫婦の間のミゾは、いつかミドリと浅見、今朝弥と紅子を結びつけるようになった。今朝弥のアパートを訪れた紅子に「宿なしの風来坊」と罵られた本田は憤慨して恋仲の焼鳥屋の娘ハルミとその父正吉の許へ移った。本田は競輪を止めることを条件にハルミと結婚することになる。一方、ミドリが新潟に出張中の今朝弥に掛けた電話に、強引に彼の後を追って来た紅子が出たことから誤解が生じ、ミドリは浅見と京都へ行き、夫に別れの手紙を送った。だが以前今朝弥と会い好意を感じている浅見は、自分は父の縁談を承知したとミドリに話し、夫の許に帰るようすすめた。かくしてミドリは一寸した廻り道を経て夫の胸に戻った。今朝弥が破りすてたミドリの別れ状が花吹雪と散る夜の闇の中を、アパートを訪れた紅子が悄然と帰って行った。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年6月15日
上映時間
92分
製作会社
松竹大船


[c]キネマ旬報社