森は生きている(1956・日本):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
森は生きている(1956・日本)
森は生きている(1956・日本)
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森は生きている(1956・日本)

1956年10月8日公開、62分
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俳優座=近代映画協会企画によるコニカラー総天然色作品である。原作はソ連の劇作家S・マルシャークの“十二月”。スラヴ民話をもとに書かれた子供向きの戯曲で、気だてのよい継娘が十二カ月の精の助けで欲張りな継母とわがまま王女を改心させ、幸福になる物語。邦訳は湯浅芳子。俳優座の連続公演で好評を得たものを、木村荘十二が中共帰還第一作として脚色・監督。撮影は「病妻物語 あやに愛しき」の前田実。出演は、今春俳優座養成所を出た新人安田チエコを中心に、舞台同様、千田是也、小沢栄、東野英治郎、岸輝子、楠田薫、三島雅夫、松本克平など俳優座のヴェテラン陣。

ストーリー

雪の降る大みそかの夜。継娘はふぶきの森にマツユキ草を摘みに来る。この国の我儘な女王さまが新年のお祝いに欲しいと言い出し、三月にならねば咲かないマツユキ草を持参した者に褒美を与えるとおふれを出した。そこでいじ悪な継母と姉娘が、素直で気立てのやさしい継娘を森へ行かせたのだ。道に迷った継娘は凍死寸前、十二カ月の精たちが年に一度の集まりに興じている処をみつけた。十二カ月は継娘の話に同情し“三月”の若者が僅かの間、森に呼び寄せた春で、マツユキ草を娘に贈る。同時に小さな指輪を渡し困難が生じた時には、これで我々を呼ぶようにという。ところが継母と姉娘は、継娘が寝ている間に指輪を盗んだ上、マツユキ草を宮殿に届ける。女王さまは御機嫌。しかし継母の話を聞いて、自分で摘みたいと言い出し、継娘を道案内に、宮殿のお客様や兵隊を連れて森へくり出す。困ったのは継母たち。花のありかを知ろうと問いつめる女王さまにも、継娘は“三月”との約束を守って返答しない。怒った女王さまは取上げた指輪を湖へ投げこむ。継娘は思わず“三月”に教わった歌をくちずさんだ。早速、十二カ月の兄弟達が継娘を救いにやって来る。森には一瞬の中に四季が訪れて大騒ぎ。元の静かな雪の森に戻った時、いじ悪な継母と姉娘は改心する迄はと橇犬にされ、皆に置き去られた女王さまは、やさしい心の人に生れ変っていた。継娘は十二カ月の精から、沢山の贈物と祝福を受け、別れを告げた。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
劇団民芸独立映画
初公開日
1956年10月8日
上映時間
62分
製作会社
劇団俳優座=独立映画


[c]キネマ旬報社