蜘蛛巣城:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
蜘蛛巣城
蜘蛛巣城
3.7

蜘蛛巣城

1957年1月15日公開、110分、時代劇
PG12
3
12
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「生きものの記録」に次いで黒澤明監督が描く戦国武将の一大悲劇。脚本は「阪妻追善記念映画 京洛五人男」の小国英雄、「真昼の暗黒」の橋本忍、「嵐(1956)」の菊島隆三と黒澤明の合作。撮影担当は「続へそくり社長」の中井朝一。主な出演者は「囚人船」の三船敏郎、「猫と庄造と二人のをんな」の山田五十鈴、浪花千栄子、「嵐(1956)」の久保明、「ならず者(1956)」の志村喬、「ボロ靴交響楽」の木村功、その他千秋実、太刀川洋一、上田吉二郎、土屋嘉男、高堂国典、清水元、三好栄子、藤木悠、佐々木孝丸などのヴェテラン陣である。

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ストーリー

戦国時代、難攻不落を誇る蜘蛛巣城の城内では城主都築国春を中に軍師小田倉則保ら諸将が北の館藤巻の謀叛に遭い籠城の覚悟を決めていた。その時、使者が駆込み、一の砦の鷲津武時と二の砦の三木義明が敵を破ったと報じた。主家の危急を救った武時と義明は主君に召され蜘蛛巣城に帰るべく城の前にある蜘蛛手の森に入った。ところが道に迷い雷鳴の中を森を抜け出そうと進むうち二人は一軒の小屋を見つけた。小屋の中から老婆が現れた。驚く二人に老婆は「武時は北の館の主に、やがて蜘蛛巣城の城主になり、義明は一の砦の大将に、また義明の子はやがて蜘蛛巣城の城主になる」と不思議な予言をした。その夜、武時は北の館の主に、義明は一の砦の大将に任ぜられた。武時の妻浅茅は冷い女。義明が森の予言を国春に洩らしたら一大事と、夫に国春を殺し城主になれと唆かす。悪魔のような囁きに武時は動揺するが、遂に国春を刺し蜘蛛巣城の城主となる。子のない武時は、予言に従いやがて義明の子義照を世継ぎにしようと考えた。ところが栄華の欲望にとりつかれた浅茅に反対され更に彼女が懐妊を告げて再び唆かすと武時は義明を討った。主君と親友を殺した武時は良心の呵責に半狂乱となり城中にも不安が漲った。大嵐の夜、浅茅は死産し重態に陥った。と、その時、一の砦から使者が来て、武時の手を逃れた国春の一子国丸を奉じて小田倉則保と義明の子義照が大将となって城に押寄せたと告げた。凶報相次ぐ蜘蛛巣城内の部将たちは戦意も喪失したが武時は、ふと森の老婆を思い出し武運を占わせようと蜘蛛手の森に駈け入った。老婆が現われ、「蜘蛛手の森が動き城へ押寄せぬ限り武時は敗れぬ」と再び予言した。狂喜した武時は城に帰った。が将兵は依然不安に戦き浅茅は遂に発狂した。時も時、城内に叫びが起った。蜘蛛手の森が城に押寄せたというのだ。軍兵たちは武時に裏切者の声を浴びせ、恐怖のうち矢を射られ城から転落した。蜘蛛巣城に朝日が輝いた。動く森と見えたのは全軍木の枝で擬装した則保の軍勢であった。

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作品データ

原題
The Throne of Blood
映倫区分
PG12
製作年
1957年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1957年1月15日
上映時間
110分
製作会社
東宝
ジャンル
時代劇


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