愛は降る星のかなたに|MOVIE WALKER PRESS
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愛は降る星のかなたに

1956年11月7日公開,94分
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戦後、内外に大きな反響を巻き起した、ゾルゲのスパイ事件に連座した尾崎秀実をモデルにした異色ドラマである。原作と脚本は猪俣勝人「火の鳥(1956)」と糸永英一の共同。監督は「花の運河」の斎藤武市、撮影担当は「夏の嵐」の横山実。主な出演者は「色ざんげ(1956)」の森雅之、「甲武信嶽伝奇 (三部作)」の山根寿子、「青い怒濤」の浅丘ルリ子、「花の運河」の高田敏江、「夏の嵐」の小園蓉子、「感傷夫人」の香月美奈子、その他、二本柳寛、金子信雄など。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

日米間に緊張した空気が流れ始めた昭和十六年十月、元内閣嘱託の評論家坂崎秀美は、ヒットラーの信任厚いゾルゲを首魁とする赤色スパイ事件に連坐、逮捕された。日本のためにしたんだ、と特高課の調べにも彼は節を曲げないが、妻栄子、知叡、義弟冬樹らは皆に背を向けられ悶々の日を送る。冬樹は、兄に代って国家に尽すと志願し出征。夫は果して売国奴、と疑問の拭いきれぬ栄子に夫婦の仲人杉浦弁護士は、ことの経緯を語る。--坂崎が上海から帰った翌昭和十一年二月、画家宮部の伝言で彼は始めてゾルゲに遇うが、コミンテルン諜報部員と知り激怒して協力を拒否。だが翌日二・二六事件が勃発。軍部の横暴は祖国を倒壊させると感じた坂崎はゾルゲと協力を決意、知名人の支持で東亜研究所を設立、その後近衛内閣嘱託となり日中戦争を迎えた。その頃、かつて坂崎と学友だった新木特高課長らは、怪電波傍受からゾルゲと愛人一枝を追い始める。事変の拡大を憂う坂崎はやがて武富軍務局長らから得た情報で日米開戦を知り煩悶。坂崎を慕う秘書くに子は、そんな彼の姿に耐え切れず遂に二人は固い抱擁を交す。数日後、坂崎は喀血で倒れるが病床でくに子に手渡したメモから、ゾルゲは日ソ開戦の時期と赤軍優勢を欣然と打電。だが彼の正体を知り激怒した一枝が自殺を遂げたことから宮部、ゾルゲ、坂崎と相次いで逮捕された。--栄子はこうした危機の間も、くに子の存在を不安がりながらも、夫の理解といたわりに全力を尽したが、十九年秋、一同には死刑の判決。そこへ白衣の冬樹が帰って来て、聖戦とは侵略だと坂崎を讃える。面会日、夫婦の話合いから冬樹は知叡の小学校時代の先生靖代と結婚し、満州へ発つ。その日、昭和十九年十一月七日、坂崎は処刑された。死刑発表の日、くに子も自殺を遂げる。愛する父の真意を世に問おうと、知叡の提案から坂崎の手紙の整理が始められた矢先、ソ連参戦。一週間後、戦争は終った。冬樹は赤軍のため惨殺され、栄子の信念も揺れ動く。昭和二十一年、書簡集は発売されるやベストセラー。依然暗黒に閉された栄子の心も知叡の明るい励ましに、やがて、再び夫への信頼を取り戻すようになった。

作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
日活
上映時間
94分

[c]キネマ旬報社

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