新諸国物語 七つの誓い・三部作:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
新諸国物語 七つの誓い・三部作
新諸国物語 七つの誓い・三部作
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新諸国物語 七つの誓い・三部作

1956年公開
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北村寿夫原作、NHK連続放送劇“七つの誓い”の、アグファ東映カラーによる映画化である。脚色監督は「やくざ大名」の佐々木康、撮影は「鞍馬天狗 白馬の密使」の三木滋人。主な出演者はお馴染福田蘭童の主題歌にのって、「任侠清水港」の中村錦之助、東千代之介、月形龍之介、千原しのぶ、伏見扇太郎、大川橋蔵、片岡栄二郎、加賀邦男、「鞍馬天狗 白馬の密使」の波島進、三笠博子、「朱鞘罷り通る」の浦里はるみなど。色彩考証は和田三造。

ストーリー

第一部・黒水仙の巻--足利将軍の世。ヒマラヤ山麓に父を尋ねる旅の若者五郎は、日本人を母に持つハーフ。彼が七歳のとき別れた父トルハンはカラコジア王国復興を計る憂国の志士。だが王国を滅した叛将の息子、山賊オンゴの一隊が五郎の行手を遮ぎり王位継承の指輪を渡せと迫る。彼は日本に亡命した王女や、財宝の在処を知らす夜光石の指輪を探し求めていた。オンゴに捕まり、城塞へ入れられたトルハンは我が子五郎に再会。トルハンは、首にかけた黒水仙の浮彫りある十字架を同志の印と教えるが、五郎と仲良しの囚われの少女サラは、兄であるベタンネ村の首長ゲンジも十字架を持つと告げる。彼女はオンゴにさらわれ、奴隷にされていたのだった。サラの機転で鎖を外した五郎らはオンゴ一味に立ち向い、ゲンジ達の助けでベタンネ村へと赴く。トルハンは一同に、財宝の謎は七つの十字架を指輪に置き裏の文字を綴れば解けると教える。その指輪は、日本は飛弾の国に住む同志高山伊織の邸で成人した世嗣の桜子姫が蛇皮線の撥に仕掛けて持っている。そして十字架は姫を護る伊織、夕月丸、杢助の三人と、トルハン、ゲンジ、そして日本へ使いに赴いた同志カビの六つで、残る一つは不明とのこと。オンゴの命で日本へ向った忍術使い梟丸と母親は指輪の在処を探り、天下乗取りを企む加賀爪丹波、一文字入道一味に報告。財宝を将軍打倒の軍資金にと一味は伊織の邸を急襲する。多勢に無勢、伊織は断崖に斬り落されるが、現われた黒覆面は桜子姫を救い木曽川の小舟へ去る。一方、同志杢助が虜となったことからベタンネ村もオンゴ一味に襲われ、乱戦の中にサラは絶命、火矢の飛ぶ中に五郎らの死闘は続く。第二部・奴隷船の巻--五郎らを捕えたオンゴは日本列島の南端、はぐれ島に向い、入道の家臣木田内髭丸が管理する地下の鉄砲工場へ、志士達を奴隷に送り込む。トルハン、五郎らの前に十字架を持って現われたオンゴの配下トカチこそ七人目の同志と判ったが、この様子を盗み聞いたのは五郎に心惹かれる髭丸の女浜路。翌日、トカチはオンゴの命で京の入道の屋敷へ向う。その頃、女芸人に扮し京へ上った桜子姫は梟丸母子に襲われ、指輪をはめた撥を奪われようとする処を又もや黒覆面に救われる。だが指輪は梟丸の手に。入道は指輪の謎をオンゴに解かせようとはぐれ島へ旅立つが、腰元に住込んでいた夕月丸の妹楓の急報で一部始終から一味の将軍暗殺の陰謀をも知った夕月丸、カビ、伊織ら。一方、はぐれ島では、思わぬ事故で一命の危かった浜路を五郎が救う。指輪を携えて入道が来訪。だが指輪は偽物と判り、入道とオンゴが慌てて引揚げる折に五郎らもトカチの援助で脱走する。一方、年に一度の鞍馬の火祭り、人波にまぎれ将軍を狙う梟丸一味も黒覆面に妨げられてしまう。直訴する夕月丸達に襲いかかる丹波一味。はぐれ島では火薬庫大爆発の中に髭丸、オンゴらと戦う五郎たち……。第三部・凱旋歌の巻--将軍に拝謁したオンゴは王党志士の召捕りを願う。鞍馬の山道で斬り結ぶ五郎と夕月丸も互いが同志と知り、宿坊で遂に七つの十字架は揃う。虚無僧姿の桜子姫も皆に再会。だが楓の正体を知った入道は南禅寺の隠れ家を包囲する。五郎は桜子姫を守って逃れる中、お互の恋情に気づく。楓とゲンジの間にも恋の花が咲く。深夜、五郎と夕月丸は将軍の寝所へ直訴を決行。しかし寝所から立ち上ったのは意外にも黒覆面の姿、彼は城兵を障ぎり、二人を逃してやる。入道一味が虜にした桜子姫とトルハンを磔刑にせんとする処に突如斬り込む志士一同。そこへ出現した黒覆面、頭巾を取れば将軍の実弟、麟之介信行。今はこれ迄と信行に斬りかかる入道、オンゴの一党も五郎ら王党の志士の刃に伏し、陰謀の張本人、執権職の加賀爪丹波は割腹。信行は改めて桜子姫に、王位継承の指輪を渡す。かくて王家の財宝の謎は解け、姫や五郎たちは将軍や信行に見送られ、ヒマラヤ山麓へと旅立つ。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
初公開日
1956年
製作会社
東映京都


[c]キネマ旬報社