あばれ鳶:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
あばれ鳶
あばれ鳶
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あばれ鳶

1956年12月12日公開、89分、時代劇
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纏片手に恋の達引と男の意地を描いた時代篇。「台風騒動記」の八住利雄が脚本を書き、「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」の森一生が監督、「不知火奉行」の本多省三が撮影を担当する。主な出演者は「月形半平太(1956)」の市川雷蔵、林成年、「この女に手を出すな」の瑳峨三智子、「第三非常線」の近藤美恵子、他に中村玉緒、黒川弥太郎、小町瑠美子。宝塚歌劇団から大映入りした八木紀子が第一回出演する。

ストーリー

江戸の夕暮、半鐘の音とともに吹上げる焔。火事場の湯島聖堂では“は組”の必死の消火が続く。火事は納まったが纏持ちの半次と小頭の源太は、旗本松平刑部が自分の邸を守るため鬼面組に命じ周りの民家を無法にも壊したのに激しい怒りを覚えた。なおも面白がって民家を壊す鬼面組とは組の間に一瞬危機がはらむが老中池田筑前守の出現で事なきを得た。は組の組頭長五郎の娘お光は源太に思いを寄せていたが、長五郎も二人一緒にして跡目を譲りたいと考えていた。しかし源太には小染という将来を誓った芸者があり、半次はお光を慕っていた。刑部は松平家を継いではいたが妾腹の生れで、実は行方の知れぬ左近という正室の生んだ弟があった。これを刑部は常に心に咎めていた。また刑部は火事場の一件以来は組を快く思わず、小染を欺いて鬼面組の酒宴に連出した。そこには半次も捕われていた。小染が抵抗する隙に半次は逃出し長五郎らに急を告げた。組の連中はいきり立ったが騒ぎの大きくなるのを慮って涙を呑んだ。小染は近くにいた池田筑前守の手で危機を脱れたが一時姿を隠すことにした。この間お光は遂に源太を諦めることにした。ところが半次は、お光が源太を慕っているとばかり思いヤケを起し、スリの三吉を相手に飲酒中、鬼面組の手で斬られた。三吉とは刑部の弟右近であった。源太との結婚式を控え、小染は又も松平家にさらわれ、そのうえ組の纏まで奪われた。ここに、いろは各組は遂に立上った。松平邸に捕われた小染が激しく抵抗するうち燭台の火が障子に移り松平家は火の海と化した。源太は「私怨を火事場へ持込むな」と火事場へ駈けつけた。松平邸は焼け尽したが刑部は今や心から源太らに詑びた。纏も戻り、源太と小染は結ばれた。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1956年12月12日
上映時間
89分
製作会社
大映京都
ジャンル
時代劇


[c]キネマ旬報社