三十六人の乗客:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
三十六人の乗客
三十六人の乗客
-

三十六人の乗客

1957年4月16日公開、95分、サスペンス・ミステリー
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

「オール読物」所載の有馬頼義の原作を「裸足の青春」の井手雅人と「天国はどこだ」の瀬川昌治が共同脚色し、「忘却の花びら」の杉江敏男が監督する異色スリラー・ドラマ。撮影は「極楽島物語」の岡崎宏三が担当。主なる出演者は「この二人に幸あれ」の小泉博、志村喬、「おしゃべり社長」の淡路恵子、ほかに若山セツ子、千秋実、多々良純、森川信、扇千景、塩沢登代路、佐田豊など。

ストーリー

Xマス・イブに起った強盗殺人事件。捜査本部は、犯人は上信越方面へ逃亡との情報を得て山上刑事の命令下、刑事を張りこます。部下の一人渡辺は山上の娘ひろ子の夫だが、彼女を物足らぬものに思い、刑事は性に合わぬと辞表を出し前の女柳沢三津子とよりを戻す。草津行のスキーバスが浦和についたとき、気の弱い渡辺と口論した三津子は降りてしまう。渡辺は浦和の刑事から拳銃を渡されバスの警戒を頼まれるが、乗客を見渡す彼の眼は次第に鋭くなってゆく。乗客三十五人、疑えばみんなくさい。熊谷でバスは本部の連絡をもってきた三津子をのせて出発する。車中、自殺未遂があって渡辺の注意していた人物の素性が次々と知れるが、疑惑の男はまだ他にいる。渋川で意外にも本部からの連絡で犯人逮捕があった。渡辺はじめ乗客がホッとしたとき、突如おこった女の悲鳴と共に乗客に拳銃を向けて立つ男があった。すきをみて渡辺は男の背中に拳銃をつきつけるが、男はとっさに傍の子供を人質にして避けた。万事休して渡辺は拳銃を捨てる。犯人の指図のまま進むバスはくされかかった木橋にさしかかった。犯人は強引に渡ることを命じ、異常な緊張の中にバスが渡った瞬間、大音響と共に木橋はくずれ落ちる。急ブレーキでバスが止り犯人が前によろめいた折をのがさず渡辺は挑みかかった。車からころげおち格闘の末に犯人を挙げた渡辺に、追ってきたひろ子がすがりつく。その後でほほえみながら彼の辞表を破りすてる山上。三津子は何も云わず山を降りてゆく。晴れわたったスキー場に若い学生の歌声がコダマしていった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1957年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1957年4月16日
上映時間
95分
製作会社
東京映画
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社